ミーコのパトロールルート
『ねぇ、本当にこの道であってるの?』と
私はミーコの【パトロールのルート】が
この道であってるのか疑問に思いルナに質問した。
『うん、あってるわよ。』と言いながら
さっきから駐車場に並んでる車の下を
1台1台潜り込みながら歩いている。
私は猫の姿じゃないので、
駐車場の中をウロウロしてる
かなり怪しい人になっていた。
『ちょっと、ルナァ』と声をかけた時
背後から
『君ぃ、ちょっと良いかなぁ?
ここで何してるんですか?』と
男性に声をかけられた。
私は振り返って見ると
男の警官が立っていた。
《やっぱり、怪しいよねぇ、私》と思いながら
私は警官に
『すみません、私の猫が
車が好きみたいで見ると
すぐ車の下に潜って出てきてくれないんです。』と
私は屈んで車の下を潜りながら歩いてるルナを
指差しながら警官に向かって
『あの黒猫で、名前はルナって言います。
ルナァ、出ておいで〜』とルナを呼んだ
警官も私と同じように屈んでルナをみると
『可愛いらしい、黒猫ちゃんですね。
猫って車の下とかよく居ますよね。』と言うと
『車には充分に気をつけて下さいね。
ルナちゃんも。では私はこれで』と言って
駐車場から出て行った
《良かったぁ~。ルナと一緒で良かったぁ》と
思ってると、
『この駐車場のパトロールは終わり、次行くわよ。』と言って駐車場を出た。
そのあとも、この駐車場の斜め前の駐車場や
公園横の駐車場を見て歩いたが
ミーコには会わなかった。
『って、ミーコちゃんのパトロールの場所って
ミーコちゃんの家を挟んで
家の前の公園横の駐車場と
裏の駐車場とその斜め前って
それでも、ミーコちゃん迷うの?』とルナに
質問するとルナは無言で頷いた。
《あれ?ちょっと待って。
前に私の家に来た事あったけど。
しかも、一匹で!あの時はどうしたんだろう》と
思ってると
『ミーコさん、
あたしの家は覚えたって言ってたから
もしかしたら【何か】目標になるもの
があれば迷わないのかも知れないわね。
ほら、あたし達のマンションの横にも
ちょうど大きな樹があるじゃない!?
しかも、お部屋のベランダにつながってるし…』と
言ってルナは
『あそこかも』と言って走って行った。
『ちょっと、ルナ待ってぇ』
私もルナをあとを追った。