ミーコとレオ、2匹の会話
私は
レオが帰ってきてくれて
嬉しかったけど
まさか樹から落ちて
記憶がなくなってたなんて
思いもしなかったから
私はレオと口喧嘩をし
家を飛び出してからの事を
レオから話をきいた。
レオは記憶が無くなる前の事も
なくなってる間の事も全て思い出し
ミーコに説明してる時だった。
『レオ、でも樹から落ちてケガもなくて
本当に良かったわ。
けど、あの時レオが出て行ってから
帰って来なくなって1ヶ月、1ヶ月よ。
どこに居るのかもわからずで…寂しかった。』
『ミーコ、ごめんね。
あのあと樹の上に登ってちょっと反省して
帰ろうと思ったら後脚を滑らせて
咄嗟に別の枝を掴んだら折れてそのまま真っ逆さまに…
で、気がついたらアメショのサスケ君て仔が
目の前に居てそれからずっと俺の世話を
してくれてたんだ』
『じゃあ、お世話になったのは
サスケ君だけなのね?
あ!あとは、くろまめ君にもお世話になったのよね』と
ミーコがレオに確認をすると
『う、うん。その2匹だけにしか
お世話になってないよ。他には居ないよ。
サスケ君とミルクちゃ…』
ピクッ!とミーコの耳が反応して動き
『ミルク?ミルクって誰よ?』と
ミーコがレオに聞き返した
レオは焦りながら
『いや、だから、つまり、その〜
(と言い訳を思いつき)
ミルクは、ミルクだよ。
くろすけ や ももすけ も飲んでる、あの【ミルク】
サスケ君は【そのミルク】を
俺が喉が渇いてないかと思って
自分が貰った分を俺に分けてくれたんだよ。』と
ミーコから目を反らして言った。
『ふぅ〜ん。そぅなのぉ。(ミーコが目を細め)
じゃあ、サスケ君にはお世話になったお礼を
ちゃんとしないといけないわねぇ。
確か、サスケ君は隣町の地域猫だったから
私、明日の朝早くに隣町に行ってくるわね』
『あ!だったら、俺も一緒に…』とレオが言うと
ミーコは
『大丈夫。レオはあの仔達のお世話をお願い。
1ヶ月もパパが居なかったから寂しいって
あの仔達言ってたから、
私が帰って来るまで遊んであげてて。』と
口元だけが笑って言った。
(くろすけ君が聞いたのは
『じゃあ、あの仔達の事よろしくね。』と言って
〔にゃんスティックPremium〕を咥えて
早朝に家を出て行くミーコの姿を見たから
【ミーコが家出した】と思ったみたいだった。)