跡継ぎ問題
ミーコはソラの嬉しそうな提案を阻止した。
『理由はわかったし素敵な事だとは思うわよ。
でも、それとこれとは話は別!
それにレオも嫌よねぇ?跡を継ぐなんて…』
とミーコがレオに言葉を促すと
『う〜ん、義兄さんの話しを聞いて
祖父の、猫神一族の願いが
今まで願ってた俺の夢・願いが一緒で
それを叶えるチカラが俺にあるんだったら………
ミーコ、俺は跡を継ぐよ。
ももすけは、まだ小さいから
跡継ぎの話はだいぶ先にはなるけど、
俺の希望としては
ももすけにも跡を継いでもらいたいと思ってる』と
ミーコに想いを伝えた。
『跡を継ぐって言っても
今まで通り特には何も変わらないし』
『そうなの?
レオやももすけが
どこか遠くへ行ってしまうとかじゃ
ないのね?』とミーコがレオに聞くと
『そうだよ。ねぇ、義兄さん。
祖父のコンテストの賞品開発に
ちょっと俺のチカラ(想い)を入れ
食べた猫達がもっと幸せな環境になる為の
手伝いをするだけだから。
だからパトロール行ったあと
ちょっと帰りが遅くなるぐらいかなあ。
今は研修みたいだから
パトロールが終わってから
祖父の工場に行っても早く終わるからね。
それに………』
『それに、どうしたの?
勿体ぶらないで、早く教えて』と
ミーコが話の続きを急かすと
『実は、その工場の場所は
この家の中にあるんだよ。
ミーコも変だと思っただろぅ?
ソラ義兄さん達が帰ったのに
また姿を現した事に…』
『そうね。桜おばあちゃんもだけど…
その前に何も無い所に急にドアが現れたのは
ビックリしたわ。まさか、そこが工場の入口なの?』
『そう言う事。
だから、跡を継いでもミーコとの生活は
特に何も変わらず今まで通りだよ。』
『そうなのね。だったら良いわよ。
レオの夢は私の夢。応援するわ。
そう言えば、ルナちゃんとリナちゃんの関係が
そうよね!?
人と猫がチカラを合わせて
幸せに暮らしている理想の世界。』
『ぼくも幸せになる〜』と
ももすけがミーコに自分の顔を擦り寄せた
『オレも〜』とくろすけはミーコとレオの間に入った
桜おばあちゃんとソラは
目を細め眺めていた。
《本当に、心のキレイな優しい親になったな。レオ。
大丈夫、絶対に願いは叶えられる!》と
心の中でソラは呟いた。




