表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

91/196

91.海の下へ


 天導の連中に一言ガツンと言ってやろうと思った。もううちを狙うなって。


 だが、偉い人は七人いるらしい。

 とりあえず、全員にちゃんと、うちに手出しするなって言っておかないとな。


 で、えらいやつは世界各国にある、大聖堂の中にいるらしい。

 大聖堂の居場所は全知全能ミネルヴァのおかげで直ぐに見付かった。


 んじゃ、あとはそこへ赴き、ちゃっちゃと全員ボコってお仕舞いだ。


「……で、デッドエンドから一番近い大聖堂んとこにきたはいいけど……まじでここなのか?」


 俺は眼下を見下ろしながら、全知全能ミネルヴァに尋ねる。


『是:この海底に、【サラディアス大聖堂】があります』

「サラディアス大聖堂……?」


 なんじゃそれ?


『天導が所有する大聖堂には、それぞれ、ノアール神の使徒の名前がつけられております』

「ほー……」


 サラディアスって人の名前がつけられてるんだな、この大聖堂。


「で、サラディアス大聖堂は、この海の下、どこにあるんだ?」

『解:ここから10,920メートル下です』


「10,920メートル!?」


 そんな……。

 まさか……。


「結構近いな」

『は……?』


 ミネルヴァさん、は……? ってなんですか、は……? って。


「だって、1万メートルだろ? 1キロ1000メートルって考えると、たった10キロじゃんか、思ったより近いな」

『…………』


 あれ、ミネルヴァが黙りこくってしまった。


『ああ、そういえばマスターは、学校に通っていませんでしたね……?』

「そうだな。それが……?」


『いえ……無知とは恐ろしいものだと思っただけです』

「? まあ、10キロなら、近いもんだろ。泳いでいくか」


 転移魔法でパパッと行きたいが、あれは行ったことがない場所へ飛べないからな。

 俺はそのまま、ザブン! と海に飛び込む。


 体の周りに空気の結界を張るのを忘れない。

 これがないと水中で呼吸できないからな。


 ずんずん沈んでいく……。

 沈む……。


 沈んでいく……。


『……驚きました』

「どうした?」


『もうかなり深くまで潜っているのに、風の結界に、ひび割れ一つないことにです』

「? 割れるわけないだろ。高圧縮した風で作られた結界だし」


 水に入ったくらいじゃ壊れない。


『……ちなみにマスター、水圧という概念は?』

「え?」


『あ、大丈夫です。理解しました。さすがですマスター』


 ……どことなく、馬鹿にされてるような気がしてならんのだが……。


 ちょっとミネルヴァ、最近人間らしくなりすぎてないだろうか……?

 まあ、別にそれは良いことだと思うけどな。自分の意思で行動することは良いことだと思うしよ。 

【★大切なお知らせ】


好評につき、連載版をスタートしました!


『【連載版】カバンの勇者の異世界のんびり旅~ハズレ勇者と王城から追放され奈落に落とされた。でも実はカバンは何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せられるチート武器だった。今更土下座されても戻る気はない』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n1872iu/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 知らなければ無いのと同じ(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ