46.ハーレム完成、神の力ゲット
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
マテオの薬屋にて。
俺は別の薬を作った。
「これが魔力回復ポーションか」
「そ。飲めば魔力を回復できる薬さね」
マテオの指導で作ったのは、体内の魔力を回復させるという薬。
しかしこれも回復ポーション同様……。
「なんか、ギラギラしてるな……」
ポーション瓶ごしに見える液体は、 血のように真っ赤だ。
しかも、薄紫色に怪しく輝いてる。
「これもベルさんの魔力の影響を受けて、効果が強化されてるかもね。【鑑定】」
マテオが俺の作った魔力回復ポーションを鑑定。
くわ……! とマテオが目を剥く。
「こ、これは……」
「どうした?」
マテオが頬を赤らめて、もじもじとしている。
なんなんだよ……
と、そのときだった。
「アベルさんっ!」
ばんっ! と扉が開いて、ティアをはじめとした、弟子達が入ってきたのだ。
「どうした、ティア。それに……みんなも」
ティア、ワイズマン、ヒトミ、そしてゼーレンと、俺の知り合いの女達が勢揃いしていた。
ティアが特に怒っているようだ。
ずんずん、と俺に詰め寄ってくる。
「アベルさん……付き合ったんですか? 私以外の人と!」
「え、ああ……マテオと付き合うことにしたよ……」
「そんな! どうして!? 私がいるのに!」
「いや私がって……おまえは大事な弟子で……」
するとティアが涙ぐみながら言う。
「私は! アベルさんと付き合いたいです! 私はあなたの、本当の家族になりたいんです!」
「ティア……」
まさか、父と子の関係では無く、恋人になりたかったとは……。
「私、アベルさんのことずっとずっと好きでした。アベルさんの恋人にしてくださいっ!」
「いや……ちょっと待てよ。落ち着けって」
ティアがちょっと暴走してる。
少し冷静になって話そう。
そう思ってるのだが、ティアがこちらに詰め寄ってくる。
ドンッ!
「マテオ! 大丈夫か!?」
後に居たマテオとぶつかってしまった。
がしゃんっ!
「大丈夫だよベルさん……って、やばい! 魔力回復ポーションが壊れちまった!」
俺がさっき作った、魔力回復ポーションの瓶が、壊れてしまった。
もわもわ……と赤紫色の煙が室内に充満する。
「はあ……はあ……」
「てぃ、ティア? どうした?」
ティアが顔を赤らめて、荒い呼吸を繰り返してる。
「はあ……はあ……アベルさん……なんだか……私……いけない気持ちになってきました……」
「い、いけない気持ち……?」
何を言ってるんだ……?
するとワイズマンがどんっ、と俺を突き飛ばしてきた。
「ワイズマン?」
「はあ……はあ……アベル様……♡ 申し訳ありません……もう……わたくし……我慢できない……♡」
ワイズマンが俺の腹の上に馬乗りになる。
ぺろり、と舌なめずりする姿はどこか艶めかしい。
ワイズマンだけじゃない、この場に居る女全員が、なんだか妙な雰囲気になっている。
「お、おいマテオ! どうなってんだ!? って、マテオ!?」
マテオのやつがぽーっとした表情で、服を脱いでいた。
上裸になった状態で説明する。
「はあはあ……ベルさんの作った魔力回復ポーション……生命魔力がめちゃくちゃ含まれてたんだ」
「は、はあ……それがどうした?」
「それをすうと、魔力が回復するだけでなく、気分が高揚し、性的な気持ちになる。つまりこれ、催淫効果がある薬ってことさ……」
「そ、それって……媚薬じゃねえか!!!!!!!」
なんてことだ。
単なる魔力回復ポーションを、俺が作ると、媚薬になってしまうのか。
「はあはあ……でもすごいよこの薬ぃ♡ 魔力が一瞬で回復するうえ、長時間、魔力無限状態が続くんだ♡ まあ……その間ずっとエッチな気持ちになっちゃうみたいだけどね……♡」
「やべえ代物じゃねえか……」
しかし……まずい。
この場に居る、マテオ、ティア、ワイズマン、ヒトミ、ゼーレン。
全員が、魔力回復ポーションを吸い込んでしまっている。
俺の周りに六人の女がいて、俺を取り押さえている。
……魔法を使えば、脱出は可能。
だが俺の気分もかなり高ぶっていた。特に、色々限界だった。
「「「「いただきます♡」」」」
……美味しくいただかれたし、美味しくいただいた。
★
『条件を達成しました』
……目ざめると明け方だった。
場所はマテオの部屋。
デカいベッドの上には、全裸の女達がノックアウトしてる。
魔力回復ポーション、ヤバい。
男も女も、ヤバい興奮状態になってしまう。
これはもう絶対に作らないからな……。
「成り行きで全員と本契約してしまった……」
きちんと責任は取らないと(この世界ハーレムOKである)。
「ベルさんおはよ♡」
マテオがすっきりした顔で、部屋の中に入ってくる。
どうやら公衆浴場でひとっ風呂浴びてきたらしい。
手には湯飲みが握られていた。
「はい、これ。頭がすっきりするよ」
「……魔力回復ポーションじゃないよな?」
「あはは、まさか。もう昨日いっぱいかわいがってくれてたから、今は満足してるさ♡」
その割にこいつ、最後の最後まで俺におねだりしてきたが……。
まあいい。
こいつは恋人だからな。
……問題は恋人でも無いやつと、やってしまったことだ。
「仕方ないよ。魔力回復ポーション(媚薬)で、ベルさんの精力も絶倫状態になってたわけだし。女達も嫌がってなかったし、彼女らもアタシと同様にきれいになって、一石二鳥でしょ」
「だからって、なぁ……」
関係を結んでも無い女とやるのは、さすがに気が引けた(まあ終わってからいうなって話だが)。
「英雄、色を好むっていうしね。それに古今東西、強い雄に雌は引かれるものさ。ベルさんは世界最強の大魔導士なんだから、たくさん女がよってくるのは当然だろ?」
俺はマテオから湯飲みを受け取ってすする。
……はぁ。
まあ、もうやってしまったのはしょうがない。
責任を取るしかないな。別にティアもワイズマンたちも嫌いじゃないし。
「っと、そうだ。『条件を達成しました』って声が聞こえてきたぞ」
「へえ。じゃあまた、ベルさん強くなったのかもね。窓みてみたら」
俺は自分に対して鑑定を行う。
■職業一覧
・賢神
・辺境領主
「けん、じん……?」
なんだか見慣れぬ職業が、そこにはあった。
というか……。
「大勇者どこいった……?」
「それに、アタシの薬師や、ティアたちの職業もないね」
職業が変化する現象については、わかる。
大賢者が大勇者になったこともあったしな。
でも……職業が無くなるってどういうことだろうか……?
そのときである。
ぱぁっ……! と俺の前に、光を発する1冊の【本】が出現した。
「な、なんだ……この本……?」
「【全知全能】の書……って書いてあるけど」
「全知全能の、しょぉ……?」
俺が恐る恐る、全知全能の書とやらを手に取る。
ぱらぱら……と適当にめくってみる。
「何も書いてないね」
「真っ白だ……なんなんだこれ……?」
すると。
じわぁ……と本のページに、文字が浮かび上がってきた。
【解:全知全能の書とは、賢神アベルが手に入れたエクストラスキル【全知全能】の力が具現化したもの】
「文字が浮かび上がってきたね。これ……さっきベルさんが疑問に思ったことの、答えなんじゃないかい?」
【是:この本を持って質問をすると、それに対する回答が、ページに記される】
なるほど……。
「エクストラスキル、全知全能……? いつの間にそんなモノを手に入れていたんだ?」
【解:アベル・キャスターが英雄級の職業持ちの女と複数人肉体的関係を持ったことで、職業が統合進化した結果、エクストラスキルを獲得した】
「統合進化?」
【解:複数の職業持ちに発生する現象。元の職業が機能を失うかわりに、より上位の職業を得る】
なるほど、とマテオがうなずく。
「ベルさんの大英雄、そんでアタシらの薬師などの職業が合体して、賢神になったんだね?」
【是】
それでこの、何でも質問に答えてくれる、全知全能の書が手に入ったわけか ……。
「ベルさん凄いよ。こんな魔道具みたことないよ」
【否:魔道具ではない。スキルが具現化した神器】
何はともあれ……だ。
「ベルさんたくさんの女を抱いて、男として一段階上になった。結果、職業も進化して、こんな凄く便利なスキルを得た……ってことだね。やっぱり凄いよ」
喜んで良いのか、それ……?
【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】
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タイトル変わりまして、
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