表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

200/203

200.保護



 神パンチによって、邪教徒を改心させてしまったわけだ。

 

「で、こいつどうしようか」


 フードをかぶった邪教徒。

 俺のパンチを食らって正気に戻って、戻って、戻ったっていえるのかなぁ?


「パパが望むままにやればいいのでは?」


 ミネルヴァがコテリと小首を傾げ、透き通るような瞳で俺を見上げてくる。

 うーん、俺に選択肢を持たせてきたか。

 まあここのリーダーは俺だからなぁ。俺が決めないと。


「あんたはどう思う? どうしてほしい?」


 俺は邪教徒に意思を確認してみる。ほら、なんか俺の一存で、こいつの行く末を決めるのって、なんかかわいそうじゃん?

 

「煮るなり焼くなり、好きにしていただいてかまいません……! 殺しても何も問題ありません!」


 邪教徒は恍惚とした表情で、地面に額を擦り付けんばかりに平伏した。


「ありすぎるだろ」


 俺は思わずのけぞった。

 思想、こわ。邪教徒のときからして、偏っていたのに。


 しっかしどうするかな。このまま放り出してもまあいいんだが。


「ミネルヴァ。こいつ、他の邪教徒に殺される確率どんくらい?」


「100%ですね」


 ミネルヴァは即答した。鈴を転がすような愛らしい声で、残酷な事実を告げる。

 全知全能の力を持つ彼女がいうんだ。100で殺されるんだろう。ええー。


「なんでや」


「邪教側からすれば、余計な情報をパパに与えたくないのでしょう」


「だから始末すると」


 うーん、そりゃちょっとかわいそうすぎやしないかな。

 俺は別に、バトりたいわけでも、大いなる野望があるわけでもない。


 ただ、田舎でのんびりまったりしたいだけだ(最近ちょっとできてなかったが。……ちょっと?)。


 巨悪を倒したいわけではない。だから、別にこいつを殺したい気持ちはない。

 し、こいつが俺の居ないところで殺される、っていうのも、ちょっとやだ。


 そういう、荒事は嫌いなんよ。ずっと、孤児で、冒険者やってきて、命のやりとりをしてきたから、こそ。

 鉄の錆びたような血の匂いも、死臭も、もううんざりなんだ。


 命が掛かってない生き方を望む。それは、俺だけじゃあない。俺の周りの連中にも、だ。


 それがたとえ、元は邪教徒、敵だったとしてもよ。


「しゃーね、こいつを保護するか」


 俺は一つ大きく息を吐き、ガシガシと頭をかいた。



【おしらせ】

※12/24


新連載、スタートしました!


ぜひ応援していただけますとうれしいです!

URLを貼っておきます!

よろしくお願いいたします!


『スキル【リサイクルショップ】で捨てられた悪役令嬢(英雄)や神器を仕入れて修理したら、いつの間にか最強国家になってました 〜捨てられ貴族の楽しい領地改革〜』



https://ncode.syosetu.com/n6338ln/


広告下↓のリンクから飛べます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ