184.美味しく食べられました
……俺は気づいたら、裸になっていた。
「ふぁ……!?」
どどど、どうなってるん!?
し、しかもここ……どこ!?
「よぉ、やっとおきたかい、アベル」
「あ、アシュローン!?」
人間姿のアシュローンが、俺の隣で寝そべっていた。全裸でだ!
なんでや!?
『パパがその人とやったからですよ』
全知全能の声が、どこからか聞こえてくる。
全てを答えてくれるスキルのおかげで、答えは得られた。けど、え、なんでやってたの!?
『パパはお酒のまされて、ベロンベロンになってたよ……』
ま、マジか……。
酔わされたうえ、アシュローンに喰われたってこと……?(性的に)
「な、なんでおまえそんなことを……」
「強いオスの種がほしかったからね」
「種ておまえ……」
「子種さえもらえればいいと思ったけど、あんたとやって……気が変わったよ」
ぺろ……とアシュローンが舌なめずりをしながら近づいてくる。
「やっぱアベルは、すごい。内に秘めた膨大な魔力。それがこの体を駆け巡る感触……やみつきになっちまったじゃあないかい♡」
アシュローンが肉食獣の目をしてらした。
俺が起き上がろうとするも、凄い力で、押し倒される。
「じゃ、またいただきまーす♡」
「きゃーーーーーーーーー」




