表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

178/198

178.成敗!



 偽ミネルヴァを倒して蘇生させた。

 情報を抜き出すためだ。


「ひぃいいい! ば、化け物ぉおおおおおおおおおおおお!」


 偽ミネルヴァはそういう。

 なにぃっ。


「どこだ! 化け物……くそ! どこにいるんだ!」


 まさか伏兵がいるとは。

 確かにこんな雑魚が一人だけってことはあるまい。


 いったいどこにいるんだ……化け物とやらは!


「「「…………」」」


 マテオを含めた全員が、なんかジト目で俺を見ている。


「え、なに?」

「ベルさん……ひょっとしてまたギャグかい?」

「はぁ? 何言ってんだよ。化け物がいるっていうから……」

「あー、うんわかった、わかったから」


 なにが?(困惑)

 俺は何もわかってないぞ?


「学業を受けないで強さだけを求めていった男の末路だねこりゃ……」

「マテオ? なんか俺のこと馬鹿にしてない?」


「いや、バカにはしてないよ。同情してるんだよ。可哀想に……ベルさん……」


 なんか同情されてるんですが……?

 え、なんで……?


 するとマテオが偽ミネルヴァの前までやってくる。


「この魔法お化けに殺されたくなかったら、あんたの知ってること全部いいな?」

「ひぃい! 魔法お化けぇ!」


 なにっ。

 どこだ、そんなやつ……どこにいるんだっ!


「あ、アベルさん……大丈夫です。多分あの人は……アベルさんのことを言ってるんだと思います」


 と、ティアが教えてくれる。

 はぁ?


「俺?」

「そうです」

「俺が魔法お化け?」

「はい……」

「どうして?」

「異次元の魔法を使うから」


 そんな魔法使ってたっけ……?


「アベルはちょっと、あれだからな」


 とアシュローンが納得したようにうなずく。

 あれってなんだよ……失礼な……。


「おーい、ベルさん。情報抜きをおわったよー」


 俺たちがしゃべってる間、マテオは偽ミネルヴァから尋問を終えていたらしい。

 優秀。


「どうやらやつは下っ端のようだ。たいした情報は知らなかった。ただ……ミネルヴァの監禁場所は聞き出しておいたよ」

「おー、サンキュー!」


 これでミネルヴァを救い出せば問題解決だ。

「それじゃ……こいつの処遇だけど……」


 残された偽ミネルヴァ。


「おれはしらねえ! 下っ端なんだ! おれに命令してきたやつも他のやつに命令されてるって聞いたぜ! おれから何も情報は引き出せねえよぉお!」


 ……そっか。


「んじゃ、もうおまえは用済みってわけか。とりあえず……騎士団に突き出すか」


 別に殺すのは簡単だけどさ。無駄な殺生はしたくないからね。


「ミネルヴァを拉致した犯人なのに?」

「まあ……でも一番わるいのは、それを企んだやつだからさ」


 ほぉ……と偽ミネルヴァが安堵の息をつく。

「ま、それはそれとして……ぐー!」


 軽めに、ぐーで殴っておいた。


「ぶげらぁああああああああああああああああああああ!」


 偽ミネルヴァは何度も地面をバウンドして、やがて動かなくなったのだった。

 蘇生魔法をかけておいたので死んではいないだろう。


「結局殺してるじゃあないかいっ!」 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★茨木野の新連載です★



↓タイトル押すと読めます↓



『【連載版】追放聖女はキャンピングカーで気ままに異世界を旅する』

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ