171.足手まとい
俺たちは浮島にいる。
「さて、こっからの方針だが……俺一人で、敵んところに行ってくる」
アシュローン達、ドラゴンたちが心配そうな顔になる。
「まあまあアシュローン」
マテオが彼らに言う。
「ベルさんに任せよう」
「しかしな……」
「アタシらが行っても足手まといになるだけさ。考えてもみな?」
マテオが指を立てる。
「神竜族たちは、一度邪神王の配下に捕まって、洗脳されていただろう? ということは、ついて行ったらまた洗脳されるかもしれない」
確かに、と竜達がうなずく。
「まあベルさんがいるから洗脳されたらその都度、解呪してもらえばいいけど……でも、そうなるとベルさんが自分の仕事できなくなる」
俺がやるべきはミネルヴァの奪還。
正直、それだけに集中したいのだ。
「ベルさんにとってアタシらは足手まといだ。ついていかず、ここで待つのが一番ベルさんのためになるんだよ」
マテオが俺の言いたいことをすべて言ってくれた。
アシュローンは凄く、凄く嫌そうだった。だが……
「アシュローン、頼むよ」
「……………………わかった、それが、アベルの頼みなら」
「ありがとな。ティア、結界をかけて、皆を守ってくれ」
ティアはうなずくと、聖なる結界を構築する。
そこに俺も結界を重ねがけしておいた。
何かあれば、龍脈移動で、すぐにここへ戻ってこれるようにしてある。
「じゃ、いってくる」
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