163.信頼
アシュローンに呪いをかけたのは、黒いフードをかぶった連中だと判明した。
そいつらはミネルヴァを使って悪巧みしてるらしい。
俺はそいつらをぶっ飛ばしにいくことにしたのだった。
「やつらはおれのシマにいるはずだ」
「シマ……確か、竜王国スカイ・フォシア、だっけか?」
空に浮かび、常に移動し続けている、いわゆる浮遊島。
そこがアシュローンたちの暮らす国である。
「おれが操られてる間に、島が移動してる可能性がある」
「あ、大丈夫だよ。俺、場所わかってるから」
「は? 竜族でもねえおまえがどうして……?」
俺は手を伸ばす。
手のひらに光が集まり、それがあさっての方向へと飛んでいく。
「そ、それはなんだ!?」
「さぁ」
「さぁ!?」
「俺にもわからんが、この先に竜王国があるのは間違いない」
わからんけどな。
アシュローンは困惑している様子だ。そらまあそうだろうな。
だが……。
「わかった。アベル。おまえに道案内頼んで良いか?」
と、俺を信じることにしたらしい。
「信じてくれるのか?」
「ああ。アベルがすげえやつってことはわかってるしな。こういうときに冗談言わないやつってことも」
なるほどね。さすが元パーティメンバー。
「うっし。じゃあ、さくっといくか」
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