144.確信
水神を倒してしまっていた俺。
マテオに相談するも、結局出た結論は……。
「ミネルヴァ、神を蘇生することってできるのかい?」
全知全能に尋ねることだった。
まあ、この世の秘匿されてない情報を、すべて閲覧できるのだ!
きっと神を復活させる方法だって、あるはず!
「観測されておりません」
「よし、いける!」
いける!?
「え、ないって今……」
「違うよ。観測されてないだけさ」
「何が違うんでしょう……?」
「できない、じゃなくて、観測されてないだけ。なら、ベルさんが作っちまえばいいんだよ」
「なんじゃそりゃ……」
「今まで散々、同じようなことしてきたじゃない?」
確かに今まで前例のないことに対して、前例を作ってきたな。
龍脈移動とか。
「理論上不可能じゃないんだ。ベルさんができるって、確信を得るやり方でやってみな」
うーん……うーーーーーん……。
つってもなぁ……。
蘇生魔法?
いやでも、蘇生のためには肉体がいるわけだし……って、まてよ?
ミネルヴァに肉体を与えるとき、人体錬成して肉体を作り、そこに魂を宿しすことで、人間としてこの世に顕現できた。
魂がこの場にとどまってるのであれば、肉体の器を作り、蘇生は可能なのではないか……?
いける……という強い確信があったわけじゃない。でも、いけそうって気持ちにはなった。
「いけそうだね?」
マテオが俺の背中を押してくれる。
俺は……少し自信が持てた。マテオの言葉が、俺に自信をくれたのである。
イメージはできた。あとは……やってみるのみだ。
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