142.やべえ
魔法で雨を降らし、聖域に水を張った。
エメラルドグリーンの美しい湖が目の前に広がってる。
「ところで、水神とやらは結局どこにいるんだ?」
この国に災いをもたらしていた存在、水神。
バーミーズ曰くここにそいつがいるはずなんだが。
うーん……うん?
なんか、嫌な予感するんだが。
水神がもしも、さっきの瘴気沼の中にいたら?
俺が、木っ端微塵にしてないか?
はわ、はわわわわわわ。
ななななな、ないない。ないな。うん、生きてるよね?
「み、ミネルヴァさん」
俺は娘を呼び出し、こっそり尋ねる。
「……水神さんって、俺、倒してないよね?」
するとミネルヴァは首を傾げる。
「何を言ってるんです、パパ? おかしなことを言いますね」
だよねー!
変なこと言ってるよねー!
まだ水神の顔すら拝んでないのに、倒したとか、おかしな話だよね!
「さっきパパが葬り去ったではありませんか」
「ああああああああああああ!」
やっぱそうか!
瘴気沼の中にいたんだ! んで、おれがぶっころしてたんだ!
や、やべええ!
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