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136/196

136.手加減



 水神が遠距離から攻撃してきた。

 ミネルヴァのおかげで敵の攻撃を防ぐことに成功。


 しかし今回は結界でふせげたが、危なかったな。

 神の結界を破るほどの攻撃を撃ってくるとなると、俺以外にかなりの被害を出してしまう。

 それは避けたい。


「水神! 聞こえてるか! 狙うなら俺だけにしろ! 他の連中に手をだすんじゃない!」


 俺がそう言うも、再び空に暗雲が立ちこめてきやがった!

 

「やめろって……言ってるでしょうが!」


 ばっ! と俺は手を突きだす。


「ミネルヴァ、風の魔法を放ちたい。あの雨雲だけを消す魔力量を教えてくれ!」

「大丈夫ですパパ! 魔力量はワタシが調整します!」


 そんなこともできるのか!

 さすが全知全能ミネルヴァ


風刃ウィンド・エッジ!」


 手から放たれたのは風の刃……。

 本来なら1本しか出ないはずの風の刃だが、数え切れないほどのそれが空を舞う。


 一瞬遅れて、頭上から豪雨と、雷の龍が降ってきた。

 だが俺の放った風刃ウィンド・エッジの方が早い。


 敵をズタズタに引き裂いて、そして、分厚い雲も打ち破った。

 放たれた刃の数本が、遠くで何かにぶつかる感触がした。


 すると、すぅ……と雨がやむ。


「やんだ……?」

「どうやら、狙いをパパ一本に絞ったようですね」


「どういうこと?」

「水神はパパとの勝負以外に関心を失ったのでしょう」


 なるほど、だから、一時的に悪さしなくなったってことか。

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