134.ほんのちょびっと
ネログーマへとやってきた俺たち。
龍脈召喚を使いバーミーズを呼び出した。
現状、この国のことを1番よく知ってるのは王女であるこのこだからな。
「んで、これからなんだけど、水神ってやつはどこにいるんだ?」
「【聖域】にいるとされております」
「せいいき?」
なんだそりゃ?
「ネログーマに存在する、巨大な湖のことです。王族しか入れぬ特別な場所でございます」
なるほど。王族しか入れないってことは、やっぱりバーミーズが必要だったわけだな。
「聖域近くまで龍脈移動ってできる?」
我が娘ミネルヴァに尋ねる。
彼女は目を閉じ、何かを調べてるらしい。
やがて目を開けて首を振るった。
「できません」
「理由は?」
「水神が近くの龍脈を、己の支配下においているからです」
ほぅ?
「どゆこと?」
「神が龍脈を己の支配下におくと、自分以外の人物が龍脈を使えなくなるのです」
はーん、なるほどね。
水神が周囲の龍脈を独占してるから、よそ者である俺は竜脈を使って移動できないと。
「じゃ飛んでいくしかないか?」
「この大雨の中をかい? ベルさんはいいけど、あたしらは濡れ鼠になっちまうよ」
そりゃそうか。
うーん、じゃあまあ……
「とりあえず、雨雲ぶっとばしとくか」
俺は右手の人差し指を立てる。
俺もバカじゃない。自分がものすっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっごく強くなったことは理解してる。
普段通り魔法を使うと、やばいことになってしまう。
だから、力を抜く。
「指先に炎を少しともして、そい」
指先の炎をひゅっ、と空に向かって飛ばす。
ふぅ、これくらいなら大惨事にならないですむだろう。
じゅ……。
バゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!
「ふぁ!?」
え、な、なんか空で大爆発起こしたんですけど!?
「べるさん! 何水蒸気爆発をおこしてるんだい!」
「え、ちょ、ちょっと雨雲を炎で蒸発させようかなって」
「あれのどこがちょっとなんだい!?」
俺基準では、ものすっごく手加減したのだが。
まだまだ、強かったらしい。ううん、まじか。
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