表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

132/197

132.離脱



 ネログーマへとやってきてる俺たち。

 街に結界をはって、雨が入ってこないようにした。


 俺たちは街の中に入る。


「な、何が起きたんだ……?」「大雨がぴたりとやんだわ……!?」「いったいどうして……?」


 困惑する街の人たち。

 うーん、ここは説明するべきか。いや、でも神の奇跡が起きた、的な処理の方が楽なのではないか……?


 今は時間が惜しいしな。

 と、その場を離れようとしたのだが……


「皆、無事か!」

「「「バーミーズ様!」」」


 獣人国ネログーマの姫、バーミーズが皆の前に出て言う。


「もう大丈夫だぞ! 我らには神が……ついてる!」

「神……?」「どういうこと……?」「比喩表現じゃないか……?」


 ま、まずいぃ!

 ここで神=俺! と紹介したら、絶対面倒くさいことになる!


 俺はバーミーズの口を後ろから塞ぐ。


「もごがぁ……!」

「ば、バーミーズ。言わなくて良いから……神の奇跡がおきて、雨がやんだってことにしとこうぜ? な」


 すると……。

 その場でバーミーズがガクガクとけいれんしだした。え、ええ!?


「な、なに!?」


 ぱっ、と俺は手を離す。


「はひゃうぅうん♡」


 は、ひゃうぅうん? ど、どういうこと……?


「ば、バーミーズ様が御発情なさっているぞ!」


 ごはつじょう……?

 発情?


 え、あ、え、えええええ!?


「なんで!?」

「解:パパは今獣人に触れてしまいました。その影響かと」


 直接触れたから、仮面だけじゃ抑制しきれなくなったってことか!?


「是:速やかなる退却が必要かと」


 え?

 ぱっ、とミネルヴァが俺をお姫様抱っこする!


「マテオまま! 煙幕!」

「おうさ!」


 マテオが地面に何かをたたきつける。

 ボシュゥウウウウウウ!


「うわなんだ!?」「煙が! ぶぺぺ!」「今一瞬発情しかけたけど……ひどい匂いのせいで正気に戻ったわ!」


 煙幕を張ってる間、ミネルヴァは俺をかかえたまま空を飛ぶ。


「え、えっとあれは?」

「解:ママの作った、煙幕です。ママが出る前に用意しておいたのです」

「な、なるほど……なにゆえ煙幕?」


「獣人族は人間より遙かに鼻が良いですからね。煙幕がよくきくのです」


 なるほど……。

 って、マテオたちは!?


「問題ないでござるよ~!」「あたしら飛べるしね」


 あ、そ、そうだった……。

 天使なんだっけ、彼女ら。


「是:パパ。急に抱っこしてすみません……」


 ぱっ、とミネルヴァが俺を離してくれた。

 彼女の背中にも翼が生えている。


「謝る必要なんてないさ」


 俺は娘の頭をなでる。

 そう、どこが謝る必要あるんだ? 俺を助けてくれたんだぜ?


「サンキューな」

「えへへっ♡」


 しかし……獣人の国助けるの、意外と手を焼くかもしれん。 

 いや、障害を魔法で解決はできるけど……解決したあとが問題だよなぁ。


 すぐ女を発情させてしまうからさ……はぁ……。

【★大切なお知らせ】


好評につき、連載版をスタートしました!


『【連載版】スキル【無】の俺が世界最強〜スキルの無い人間は不要と奈落に捨てられたが、実は【無】が無限に進化するSSS級スキルだと判明。俺をバカにした奴らが青ざめた顔で土下座してるけど、許すつもりはない』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n2689ja/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ