128.怖い嫁
【※読者の皆様へ】
今回のあとがきは、
「全ての読者様」にお読みいただきたいです!
1分も掛からないので、最後まで目を通してくだると幸いです。
俺は龍脈移動をつかって、獣人国ネログーマまでやってきた。
といっても、俺はネログーマには、正確にはいったことがない。
近くにあった、封神の塔には行ったことがあるが、国を訪れてはいないのだ。
転移魔法ならば、行ったところしかいけない。
が、龍脈移動なら、龍脈の通っている場所へ飛べる。たとえ行ったことがなかったとしてもな。
で、ネログーマの龍脈スポットから、国内へとやってきた。
「ここが……ネログーマか」
なんというか、ジャングル。
密林のど真ん中にでたかんじだ。
「バーミーズ。ここってどの辺だ?」
「はぁ……はぁ……交尾ですか?」
「違う!!!!!!!!!!!」
すっかり獣人の女たちが、できあがっていた!
みんな顔真っ赤にしてるし! なんかカクカク腰を動かすし! あげく俺のズボンを引きずり下ろそうとする! やめろ!
「はいはい、みんなこれ飲んでね~」
すかさず、マテオがアイテムボックスから、興奮抑制剤を取り出す。
手早く飲ませていく。
ごくんっ。
「ふぅ……ふぅ……少し、ましになりました……すみません、お見苦しいところを」
「いや……まあいいよ。獣人の特性なんだろ?」
「はい。交尾しても良いですか?」
「よかねえよ!」
「はっ! す、すみません……神様の優しさに、きゅんっとなってしまって……」
マジでこの体、不便なんだが……。
「解:!」
ずいっ、とマテオが手を上げる。
「なんですか、ミネルヴァ?」
「マスターがこのまま獣人国ネログーマに入るのは、危険だと忠告する」
「! 水神に気づかれたか?」
なかなか敵さん、有能じゃ無いか。
俺が入った瞬間気づくなんて。俺でもまだ、敵の魔力を感知できないっていうのに。
これはそうとう、手強い相手の気がする。
気を引き締めないと。
「否」
「は?」
「全、雌獣人に一斉におそいかかられ、性的にしぼりとられて、カラカラになってしまいます」
「お、おう……」
え、警告ってそれ……?
「マスターはとりあえず、顔を隠すほうがいいと進言します」
「顔?」
「是:マスターの顔がハンサムなことも、獣人たちをメロメロにさせる要因となっております」
「俺……ハンサムかな?」
「是:獣人たちはマスターの顔を見てるだけで、興奮してしまいます。現に……」
ちらっ。
みんな舌を出してハアハアしてました……。
興奮抑制剤を飲んでるのにっ。
「ということで、マスター。こちらの仮面をお使いください」
木でできた、仮面だ。
少し模様が彫り込んである。
「魅力値をさげるまじないも彫り込まれております」
「おお! やるじゃんおまえ」
「どやぁ~……? 真の嫁ですから」
しかし……。
「うーん……」
「どうしました、マスター」
いや、本人に言うのはちょっと可哀想だから黙っておこう。
するとマテオが、ツッコミを入れる。
「あのさ、ミネルヴァよ」
「なんですか、二番目の嫁」
二番を強調するなこいつ……。
「そんな便利なアイテムがあるならさ、最初から出してやりなよ」
「………………あ」
「ベルさん、領内にいるころから、結構周りに迷惑かけて、困ってたじゃんか」
「あ……」
「ほんとに良い嫁なら、旦那が困る前に動くべきじゃないのかい? どうして今まで仮面をあげなかったの?」
「だ、だって……」
「いやだってじゃなくてね。言い出しにくいことがあるなら、他人に相談するとかさ。あるでしょ?」
「………………はい」
ミネルヴァ、マテオに詰められてた。
叱られた子犬みたいになってる……。
「ま、マテオさんそれくらいに……」
「ベルさん、ちゃんとしかっておかないと、またこいつ同じ失敗くりかえすよ? 知ってること言わないとかさ。困るだろ?」
「そ、そっすね……」
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