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124.バーミーズからの依頼

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。


 ネログーマってところが、どうやらピンチらしい。


「実は、我が国は洪水で、困っておるのです」

「洪水……ねえ……」


 窓の外から、バーミーズが依頼内容を説明してくる。

 ……窓越し。


 そうしないと、発情してしまって大変なのだそうだ。

 まあ、そっちはいい。


「洪水って、どのレベル?」

「作物も木々も……すべて洗い流されしまいました」

「まじか……」


 結構な事態じゃあないか。


「洪水の原因は?」

「ひと月ほど前から続く大雨が原因です」

「雨ねえ……」


 うーん……なんだろうか。


「突然?」

「はい。突然、雨が降り出したのです」

「ふーん……原因に心当たりは?」

「……水神様が、お怒りになられてるのかと?」


 はい……?

 水神様……?


「我ら獣人の守り神でございます」

「ふーん……守り神がなんだか知らないけど、怒った。だから、大雨が降り出したってこと?」

「はい」

「なんで怒ってるの?」

「さぁ……?」


 まとめると、だ。

 現在獣人国ネログーマは、大雨で困ってる。


 雨を降らしてるのは、水神様というやつ。

 しかし水神様がなぜ怒ってるのかは不明……か。


「神の怒りを静めるすべを、我らは持ちませぬ。そこで……現人神であるアベル様に依頼をしに、こうしてはせ参じたのです」

「ちょ、なんだよ現人神ってよぉ……」


「? 違うのですか? 天導の人たちが、魔法神と呼び、広めておりましたが」


 おいいぃいいいい!

 あいつらぁああああ!


「どうか、お願いします、アベル様! 水神様の怒りをおおさめくださいませ!」


 ……うーん。

 まあ、困ってる人は助けたいな。でも……でもなぁ……。


 獣人って強い雄に惹かれるんだろ?

 じゃあ俺が獣人国ネログーマに行ったら……。


 とんでもないことになるんじゃない?

 なあ、全知全能ミネルヴァ


「是:国中の獣が、発情します」


 だよなぁ……! はぁ……。

 ま、まあでも……だからといって、国のピンチをほっとけないか。


「わかったよ、いくよ。ネログーマ」

「はぁあん♡」

「はぁん!?」

「男らしいです……素敵……♡ 交尾……したい……♡」


 バーミーズが発情なさっていた。

 ……う、ううん。

 大丈夫かな、ネログーマ……。

【★大切なお知らせ】


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