123.獣人姫バーミーズ
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
獣人がやってきたら、秒で落ちたよ!
ややあって。
マテオの茶屋にて。
「ご挨拶遅れてすみません。私は【バーミーズ】と申します」
「バーミーズさんね……。で、どうして君は、そんな端っこにいるのかな?」
バーミーズは茶屋の角っこにいる。
「領主殿が、雄としての魅力ありまくりでして……近づいてしまったら、その……は、発情してしまうのです……」
「発情て……動物じゃないんだから……」
「獣人は動物の因子が強いのです。強い雄に惹かれ、強い雄の遺伝子を残そうとする習性があるのです。女獣人は顕著です」
「そ、そうすか……」
「はい。そして女獣人はみな肉食です。性的にも」
「いらん追加情報どうもありがとう、バーミーズ……」
え、つまりこの子、近づいたら発情して、俺……襲われちゃうってこと? 性的に?
ええー……やだぁ~……。
「じゃ、じゃあそこからでいいからさ。バーミーズ。君は何者で、何しに来たか教えてくれるか?」
「…………」
「バーミーズ?」
はあはあ、とバーミーズが呼吸を荒くしていた。
「え?」
「ああ……だめです……領主様……私の話を聞いてくれる……優しい……好き……♡」
「まだ話し合いも始まってないんですが!?」
「すみません、ちょっと外走ってきます! でないと、襲ってしまいそうです!」
ばっ! とバーミーズが出て行く。
「王女さま、どうでした?」「領主様とどんな会話を、王女さま?」「おしえてください王女様!」
……と、外から女獣人たちの、黄色い声。
え、お、王女……?
「ミネルヴァよ。バーミーズってもしかして……お姫様?」
「解:獣人国ネログーマの、第1王女です」
「まじすか……」
あの子が王女……。
「ってことは、あの子が持ってきたのは、相当やっかいな案件かな?」
「是:国家規模の危機が迫っているかと」
「まじかぁ~……」
まあ、頼られたらなんとかしてやりたいけど。
やれやれ、平穏ってやつは長く続かないもんだな。
「で、具体的に何が起きてるんだ?」
「秘密」
「はぁ~? なんだよ秘密って。知ってるんだろ?」
「是:全知全能なので」
どやぁ……と得意げな全知全能さん。
「じゃあ教えてくれよ」
「ほかの雌の尻をおいかけてる雄には、教えられませんね」
「いつ俺がおいかけてたよ……」
「今、バーミーズを発情させてたではありませんか」
「あれは……あいつが勝手に発情してたんだよ……」
というか、ちょっと話を聞いてやるって言っただけで、発情って……。
「無自覚に女性を発情させてしまうなんて、罪作りな神ですね。いや、子作りの神ですかね」
「だからやらねーっつーの……え、なに? おまえ嫉妬してるの?」
「是」
素直だね……。
「マスターは、今居る女だけを大事にすればいいのです。新しい女を入れるのであれば、第一夫人たる私に、一言言ってほしかったですね」
「おまえがいつ第一夫人になったんだ……あと、だとしてもその役はおまえじゃなくて、マテオだよ」
「がーん……」
まあ、何にせよ、獣人国ネログーマのお姫様が、国の危機を救ってほしくて、ここに来たことがわかった。
しかし……話進むかな。女獣人、俺がちょっと話しただけで発情しちゃうんだけど……。
お、俺の貞操も、だ、大丈夫かな……襲われるかな……?
「告:バーミーズに性的に襲われます」
「告ってなんだよ! え、予告ってこと!?」
「ふっ……」
「ええ……答えてちょうだいよ全知全能なんでしょぉ?」
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