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122.獣人、即落ち



 デッドエンドに、獣人の軍隊がやってきた。

 敵意がないことは魔力を見れば明らかだったので、攻撃しないでおいた。


 で、だ。

 ミョーコゥの街へとやってきた獣人たち。

 

「失礼! ここに、デッドエンド領主殿はおられるだろうかっ!」


 鎧を着た獣人美女が、一人前に出て、声を張り上げる。

 リーダー格だろうか。


「俺だよ」

「……!」


 リーダーの顔を改めて見やる。

 猫の獣人であることがわかった。


 ウェーブかかった青い髪に、豊満なボディ。

 頭からは猫耳、お尻からは猫尻尾が生えている。


 ばっ……! とリーダーがその場で膝をついて、そして、驚いたように目を丸くしていた。

「ど、どうした……?」

「あ、いえ……! 体が勝手に……跪いてしまいました」


「は、はあ……?」


 どういうこっちゃ?

 するとミネルヴァが出現。


「解:獣人はマスターの強さを前に、無意識に降伏しました」

「無意識の降伏……?」


「是:獣人は、強いものに従う習性があるのです」


 獣だから……だろうか。

 強いリーダーに従う的な?


 もう一歩近づく。


「あぁん!」

「は……?」


 美女が……仰向けになってしまった。

 俺に腹を見せてくる。え、え……なんこれ!?(ドン引き)


「感じます! あなた様がとんでもない強者であると!」

「それとそのおなか見せる動作って何か関係あるの?」


「あります! 獣人は強いものに従うのです! 腹を見せるという行為は、もう相手にすべてを委ねるという証!」


 平伏のすごいバージョン的な感じなのだろう……。

 ううん……。


「とりあえず、立ち上がってくれない? なんか申し訳ないっつーか……」


 獣人のリーダーは、20代後半くらいの美女だ。

 そんなアラサー女性が俺の前で腹を見せてる。なんか、見ててちょっと……いや、だいぶドン引きな映像だった。


「さすがマスター。どんな雌も、であって1秒で惚れさせてしまうとは」


 そういや、そんな設定あったね。

 強い雄はしゃべるだけで惚れさせるって……。

 

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― 新着の感想 ―
[一言] また新たな奥様を自動的に爆増させて、今いる奥様方全員の表情が自動的に無表情になりそうなヨカーン(笑)
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