119.亜神器《レガリア》
嫁がスゲえことになってた……。
無詠唱で全員極大魔法を使えるようになっていた。
「しかも天使の武器を使えるようになったのです」
「え、なにそれ?」
するとティアが、手を前に出す。
錫杖が握られた。
「それは……錫杖?」
「はい。これは【亜神器】というものらしいです」
「亜神器……?」
聞いたことない単語だな。
ミネルヴァが待ってましたとばかりに説明する。
「解:亜神器とは、神と契約した天使に与えられる固有武装のことです」
「天使のすごい武器ってことか?」
「是:神の力の一端が込められた武器であるため、通常の魔道具の何倍もの効果を発揮します」
「まじか……亜神器すげえな……ティアのそれは?」
ティアが答える。
しゃんっ、と錫杖をならす。
すると……。
ずおおおおおおおおおおおおおお!
「このように、錫杖を1度ならすだけで、結界が自在に、展開できます。しかも魔力の消費なしでです」
「まじかよ……!」
俺だって結界魔法を展開するのに魔力が必要となる。
が、ティアの亜神器は、魔力消費無しで結界を構築できるらしい。
「つーことは……ティア以外も、亜神器を持ってるってこと?」
マテオ、そして皆の手には、ティアの持つ錫杖と同様の亜神器が握られていた。
「すげえな……」
「いや、凄いのはベルさんだから」
「俺?」
「ああ。これはベルさんから力を借りてるだけだからね」
なるほど、ティア達が生み出したのではなく、俺の力を媒介に、力を顕現してるってことか。
「やっぱり師匠は凄いでござるな!」
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