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108.無限体力



 ティアを天使にしました。

 そしたら……。


「ベルさん……」

「いや、言うな。皆まで言うでない……」


 俺の周りには、嫁達がニコニコしながら立っている。

 んで、その頭上には、天使の輪っか……。


「毎晩おさかんですこと」

「しかたないだろっ。みんななんか、その……元気だからさ」


 俺とキスすれば天使になれる。

 それを知った俺の嫁たちは、こぞって、俺にキスをせがんできたのだ。


 で、結果的に全員が天使の力に目覚める+そのまま夜戦突入……という次第である。


「はぁ……」

「でも全然疲れてないんだろ?」


「たしかに。なんでだろ?」


 すると……。

 ミネルヴァが人間姿で出てきた。


 しかも、頭にはもちろん天使の輪。


「龍脈と接続したからです」

「龍脈って……たしか、サラディアス大聖堂と繋がっていた、自然のエネルギーってやつ?」


「是:今のマスターの体には、無限に等しい魔力、そして龍脈を通して、無限に近い自然エネルギーが流れているのです」


 魔力、そして生命力。

 どちらも無限に等しい量が、俺の中に……って。

 マジか……。


「って、なんで急に龍脈とつながったんだ?」

「解:天使を増やしたことで、神としての格があがったからです」


 ……なんのこっちゃ……?


「天使を作ると、神としての格があがるの?」

「訂正:信者を増やすことで、神の格が上がります。そして、信者の質が高いほど、上がる格も増えるのです」


 わかるような……わからんような……。

 つまり、あれか。


 信者が今回の、サラディアス大聖堂での一件で増えたこと。

 そこに加えて、信者(嫁)を天使に加えたことで、さらに俺は神として力を得た……。


 結果、龍脈と接続できるようになった……と?


「是:これでマスターは、無限に等しい体力を得ました」

「はぁ……」


「これでマスターは夜戦、何連戦しても、全然疲れない体になりました」

「そっすか……」


 疲れない体になったら、嫁らにもっとむさぼられるようになるじゃないか……。

「体力無限……これで勝てますね!」

「今まではアベル様のお体に気を遣って、セーブしてましたからね」

「これでもっとたくさん愛してもらえますじゃ……! ああ、嬉しい……♡」


 嫁らが、目をギラギラさせていた。

 ええー……あれだけやっても、まだご満足いただけないですかぁ……?


 無限の体力なんて、正直ほしくなかったな……。

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