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105/196

105.翼、デビュー


 サラディアス大聖堂での出来事を終えた……。

 俺は、地方創生スキルで、転移門を作成する。


 大聖堂の前にて。


「神よ、これは一体なんなのです?」

「これは、転移門だ。これをくぐれば、俺の領地、デッドエンドへ行ける」


「! つまり、神の住む世界……天界ですね!」

「は……? なにそれ、天界って……?」


 するとミネルヴァが答える。


「解:天界とは、我々とは別の次元に存在する、神々のいる世界」

「神の世界って……まじか。ンなもん、ほんとにあるのか?」


「是:全知全能、嘘つかないです」

「嘘はつかないが、隠し事はするよね君……」


「マスターを愛してるが故にです」

「ああ、そう……」


 愛してるなら普通に接してくれませんかね……っと。

 しかし、天界……神々か……。


「俺の他にも神っているんだな」

「是:神は無数に存在します。創造神ノアール、聖女神キリエ、薬神リーフ。魔具女神セイファート……等々」


 ふーん……色んな女神だったり、神だったりいるんだな。


「あれ、でも俺あったことないぞ?」

「解:天へ昇った神は基本、地上への直接干渉を禁じられます」


 つまり、地上に神は居ないってことか……。

 ん?


「魔神は?」


 封神の塔にいた、魔神はどうなんだろうか。

 あれも神のようなきがするんだが。


「解:魔神とは、地上にて受肉した、神の化身。本来ならば、神のルールから外れた、外道成る存在」


 ハアー……なるほど。

 肉体を得た神ってことか。でも直接干渉だめっていうルールがあるから、外道扱い……って、あれぇ?


「俺は?」


 俺も一応、分類学上、神になるのでは?

 バリバリ直接干渉してるんだが?


 いいんだろうかこれ……?


「…………」

「ミネルヴァさん?」


「さ、帰りましょう」

「おいいいいいいい」


 え、大丈夫なの……?

 ねえ、大丈夫なの!? 大丈夫じゃないの!?


 どっちなんだ!?


「神の領地か~、たのしみでやんすぅ~!」


 ドラが真っ先に転移門ゲートをくぐる。

 そこへ、次々と信者達が続く。


「さて俺も……」

「マスター、演出はどうしましょうか?」

「はぁ? 演出ってなんだよ……?」

「せっかく翼を手に入れたのですから、見せつけていくべきかと」


「え、やだよ……恥ずかしい……」


 つーかさ、こんなおっさんがさ、背中から白い翼生やしてたらどうおもうよ?

 痛すぎ! って思われちゃうでしょうがっ。


 だから、黙っとく。


「もったいない」

「何がだよ……」

「翼というわかりやすい、神の証を手に入れたのですから、もっと積極的に使っていかないと」

「使いません」


 目立ちたくないので。

 俺は転移門ゲートをくぐる……が。


「え? どわぁ!」


 転移門ゲートが、空中にあった!

 落ちる……!


 と思ったのだが、落下が直ぐにとまった。

 あれ……? まだ、飛行魔法使ってないが……。


「あ、兄貴! 兄貴っすよあれぇ!」


 地上には、門番のモンバ・シューエイがいた。

 空中……つまり、俺を指さしながら言う。


「つ、翼っす! 兄貴に翼が! 生えてるっすぅう!」


 は?

 俺は背後を振り返る。

 

 たしかに生えてた!

 なんで!?


『解:翼はどうやら、自動で展開されるみたいですね』

「やだもぉお……はずかしぃ……」


 ミョーコゥの連中が、俺を見上げて……


「神だ!」

「天の翼が生えてる!」

「かっこいいい!」

「魔法神さまぁ……!」


 あーあーもぉ……。

 皆にバッチリ見られちゃってるよ……はぁ……。

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