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第一章 六話 孤独恐怖症

あれから自殺者近辺を調査を何回かしたが博士の言う通り、能力者は全然見つからなかった


俺は今日は調査も無いと言われたので久々に駅前のビルで駅を眺めていた

「結局全然見つかって無いんだよなぁ‥人助けになってんのかな‥」

と愚痴を吐いていた瞬間、能力が発動し映像が見えてくる

(おっと出番か)

そこはとあるビルの屋上

しかし人の姿は見えない

数秒流れた後突如として映像が消える

「‥‥は?」

(意味が分からない、しかしあれは多分今日‥つまりこの後直ぐだ‥一応向かってみるか)


ビルの屋上

何とか件のビルを見つけ出し屋上へ来た

「ここは普通に入れるのかさてと‥だが誰もいないな映像だとここら辺のはずだが‥」

と周囲を見渡すともう一度映像が流れる

しかし違う場所で似た様な映像だった

(切り替わった!?俺が来た事で未来が変わった‥透明人間でも居んのか?‥)

「まさかな‥」

(映像的に次は明日の朝だ博士に相談しとくか)

研究所に着き博士に相談する

「それは確かに妙な話だね。」

「初めての経験です」

博士は少し考える素振りを見せると

「よし今回のパートナーは人見ちゃんだ。彼女なら透明人間の心が聞こえるかもしれん」

「なるほど‥でも大丈夫ですか?」

「最近落ち着いて来ているし透明人間も人の居ない所を狙っているなら平気だと思う。申し訳ないけどフォロー頼むよ」

「了解です」


予定の場所


(今回が私の初任務頑張らないとうぅ‥胃が痛い)

「じゃあよろしく頼むよ」

((大丈夫かな))

「だ、大丈夫です」

彼はしまったという顔を見せると

「じゃあ任せるよ」

と言った

(とはいえ見つかるかなぁ)

((またあの人いる‥もう関係無いか‥どうせ見つからないし‥))

(!?)

周囲を見渡すが誰の姿も見えない

「だ、伊達さん居ます、女の子の声です」

「何処だ?」

「わ、わかりません。透明人間さん!わ、私は聞こえてますよ」

((え?僕の声が聞こえてる))

「は、はい。私は心の声が聞こえてるんです」

((心の声‥))

数秒の沈黙が流れる

(印象悪いかな‥)

((よ‥‥))

((よ゛がっだーー!))

「わぁ!?」

「どうした!?」

伊達さんがびっくりして目を丸くする

「とりあえず不快感は消えたから成功はしたんだろうが、急にはびびるぞ‥」

「す、すいません」

((ごめんねぇ))

「いえいえ、とりあえず事情を説明したいので着いて来てもらえます?」

((うん!もちろん!))

「どうせ人見しか話せないんだし、道中話聞けば?」

(確かにそうか)

そう伊達さんに言われたので事情を説明し聞いてみた

((僕の身近な人っていうと僕の彼だろうね‥事故で死んじゃったんだ‥))

「そうなんですか‥」

((普通に好きだったんだけどね‥まさか恨む程とはね‥))

「恨みだけではこうはなりませんよ。きっと同じ以上に愛してたんですよね?」

((うん‥束縛の強い人だったからね))

((僕ね親が居ないんだ‥生きてはいるけど育児放棄って奴でね))

私は話を黙って聞く

((小さい頃一人きりだったからね。つい人に良い顔しちゃってさ、よく八方美人何て言われたし))

「‥‥‥」

((利用されてたかもしれないけど友達はいたし、彼氏もいてさそれなりに幸せだったんだけど、男友達の誘いとか断れなくてね。別に何があった訳でも無いけどそれでよくケンカしたんだ‥多分そこら辺が原因じゃないかな))

((そして彼が事故で死んだ次の日僕は透明になっていたんだ‥着ている服も消えるし声や音も届かない‥死んだんだって思ったのに、お腹は空くし‥だから死んでみようって‥僕は独りには耐えられないんだ‥))

私は少し涙を浮かべてしまっていた

((いやー話したらスッキリしたよ!ありがとね。あれそういえば名前は?))

「あ、私の名前は人見 琴葉です。こっちの男の人は伊達 凶死郎さん」

「よろしくな」

((僕の名前は孤坂 美独(こさか みひと)よろしくね))

それから私達は他愛も無い話をしながら研究所に戻った


研究所


俺は二人を白上先生の所へ送った後報告の為博士と会っていた

「彼女の恐怖症は孤独恐怖症だったよ。それにしても大活躍だったね。君も人見ちゃんも」

「人見が協力してくれて良かったですよね」

「孤坂ちゃんは人見ちゃんが面倒見てくれるそうだよ。イマジナリーフレンドが出来たみたいって喜んでたよ」

「喜ぶこと何ですかそれ‥」

「孤坂ちゃんの声が聞こえるのは人見ちゃんだけだし人見ちゃんがあそこまで裏表無くってか表が無いんだけど‥話せるのも孤坂ちゃんだけだね」

「‥‥‥」

なんかそれって大丈夫なんだろうか

「共依存みたいな感じだよね」

「!?」

「でも彼女達や君にとっても大事な事だと思うよ。絶望の中の光は‥」

「そういうもんですか‥」

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