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擬人の旅人  作者: ボナンザ
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第2話

お暇な方よろしくお願いします


遥か1億6千光年の先、ミパ.ン.ルゴの母星カイ・ン・ルペは有った。


かつては彼等に的した大気に緑が満ち溢れ、それはそれは美しい星だったのだが、はるか3億年前、彼等の太陽系は、太陽は、寿命を迎えその活動を止めてしまったのだ。



彼等の先祖は住めなく成った母星を捨てて、 それぞれに新たな新天地を求めて宇宙空間へと旅立っていった。


彼等 ミパ.ン.ルゴは 平均で3千年前後の寿命を有している。


遥か果てしない宇宙空間での永遠にも等しい放浪の末、彼等自身も進化順応していったのだろう。



幾多にも分かれ放浪し続けるそのウチの一艘、そのまた脱出船が、 偶然にも地球に不時着したのだ。


隕石と衝突したのか、ワープ装置の故障か、はたまた長い宇宙空間での果てしない放浪生活の末、母船自体にも限界がきていたのか、なんにしろ彼等は地球にやって来た。


そして、今にも死に絶えようとしている。



船内の生命維持装置もあと1月と半月持つか否かかというところ、即急に蘇生再生のための被験体を見つける必要が彼らには有った。


彼等にとって 唯一の救いは、生き残った2体のミパ.ン.ルゴのうちの1体が我々で云う処の科学者だったこと。それも 極めて優秀な。



彼等が飛来した時点での地球の暦は17世紀の大航海時代真っ只中。南米大陸にもスペインやオランダなどの国々が進出し、領土を広めていた時代。


彼等はスペインの目をした美しい娘から遺伝子情報を得る事に成功した。


超小型の偵察ピットによる採取のため娘は蚊に刺された程にしか感じなかった事だろう。


運良く山の麓の町に父親と旅行で来ていたようだが、なんでもかなりの土地を納める領主の娘だったらしく、詳しい情報を調べる暇は無かった。



肝心の人間の遺伝子情報を手に入れることは出来たが、彼等には一抹の不安があった。それは脱出船の不完全な設備では再構成の成功率が20%にも満たないのだ。


それでもとにかく彼等には時間が無かった。

その遺伝子から情報をえると、早速 彼等は 分子分解再構成装置による転生蘇生に取り掛かることにした。


僅かではあるがその望みに賭けるしかないのだ。

ありがとうございました。

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