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いんとろだっくしょん


「うわあ何が始まるんだろう、きっと素晴らしい美文か、はたまたハラハラさせるアクションか、もしくはうっとりするようなラブ・ロマンスかと色々期待している君。そうだこれを黙読だか音読だか微音読だかしてる君だ!この文章はいずれでもないことを、まず明言しておこう。第一にそのようにジャンル分けするのは無意味だ。カントは」

「なんだい自分ばっかしゃべっちゃって」

「おっとすまないすまない」

「なんか今ベラベラ言ってたけど、結局この文の趣旨は何?」

「意味はない、ただ筆者が独断と偏見で面白いと思ったことを私たちが語るだけだ」

「...この文のジャンルはコメディを選択してあるけど、流石にそれは雑すぎない?」

「そういうもんだよ、コメディなんぞ独断と偏見の塊なのさ」

「ところでこの作者は僕たちの名前はなんて決めたんだろう。なんだか連載に設定されているから、長く通用するいい名に違いない」

「...私がAで、君がBらしい」

「...こいつ手を抜きやがったな!」

「ここで筆者からのメッセージが届いているぞ」


――――――――――――――――――――――

敬愛する星新一氏の名付け方にならったものです。

――――――――――――――――――――――



「引用君ありがとう」



――――――――――――――――――――

恐縮です

――――――――――――――――――――



「星新一に倣うんならエヌ氏とかだろ」

「まあそこは気にすんなよ、B」

「ところで僕らはなんなの、高校生とかメイドとかあるじゃんキャラ付けとしては」

「ああ、そこら辺は何にもないそうだ」

「ないの!?」

「筆者が師から『小説ってのはね、セリフで男女の区別が付くくらいで、まあ凡人。その人物の背後にある物語が見えりゃ、これは小説に向いてるな。才能だよ才能』って言われたらしく、なら極力キャラ性を無くしてやろうじゃねえかとしたらしい」

「無駄なロック精神だ」

「ちなみに読んだことあるノーベル文学賞作家は川端康成とボブディランくらいらしい」

「無駄にロックを聴いてやがる」

「そういうわけで私たちには具体的なキャラはないんだ」

「そして今僕らのいる場所も決まってないのか」

「まったくもってその通り。しかし逆にいうとそれらの設定は読者の裁量で決められるんだな」

「どういうこと?」

「小説っていうのはあくまで読者の脳内イメージによる。つまり読者ごとに違う想像の仕方ができるってワケ。だから読者によっては君は『新宿駅前のサラリーマン』にも『地方高校の女学生』にも『秋葉原の美少女猫耳ボクっ娘おとこの娘』にもなるわけだ」

「その...美少女なんとかってのは需要ある...?」

「そんなのこの日本のインターネットをウロウロすれば分かるよ。画面の向こうないしはこの文字を読む男は大体そういうのが好きって相場が決まっているんだよ」

「...女性は?」

「『優男風S系秀才スポーツ万能イケメン委員長』だろ、6つ子だとなおよし」

「ステレオタイプだなぁ...」

「そんなのでいいんだよ、人間なんて単純明快・愉快・痛快・爽快なんだから」

「...あのさあ、こんなメッタメタな文章が受けるの?」

「メタ発言ってのはたしかに叩かれやすい。まあでも、このサイトから剣をキンキン言わせてるような文が出版されてるからいけるだろ」

「なら安心...にはならないよ...」

「ちなみに筆者はパロディが好きだそうだ」

「さらに安心できないよ...」

「だがまだ始まって累計1500字も行ってないぞ。私たちの旅はまだまだ続く!」

「初っ端から最終回みたいに閉めちゃうのね...」

「あとがきってあったから書いてみたかったが、何も浮かばなかったそうだ」

「なら書くな」

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