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狂人に会いに行った

作者 不明(名前が消され、消息も不明である)


僕に小説を送って来る人がいる。

だけど、

本人では無いと言う

その小説は「カオス」と言うさながら狂気じみた小説で、作者の名前も社会に出ることのない作品を書きながらルンペンとして死ぬ作家、とだけ書いており調べようがないのです。

確かに僕は趣味程度で同人誌を作っているが、こんな事は始めてだ、一応同人誌には住所など連絡先は載せてはいるが。

気になるので、調べてみようと思う。

 4枚目の原稿が来たとき、渡しにきた人に誰から受け取ったのかを、脅して吐かせた、しかし人の名前ではなかった。

住所をカタカナで書いた紙切れを渡された。

 この人に原稿を渡しに行け!作者からそう言われて毎回僕の家に渡しに来ているらしい。

だけどなぜ僕に送って来るのだろう?

 

 少し興味があるので訪ねてみよう


「カオス」と言う小説を書いている狂人に最近会いに行った、部屋に始めは入れてもらえなかった、話をしたいんです!僕がそう言っても、話すことなど無い!立ち去れ!こういった感じです。

10回くらい毎日声をかけに行きました、すると。

 鍵を開けてくれました、入っても良いが、何があっても誰にもなにも言うなよ!そうドア越しに狂人から言われました。

 ドアを開けると無香料の防臭剤の感覚がしました、更に奥に進み部屋の1つに入りました、長い箱が二つ並んでいます、さながら棺桶のようです。開けても良いですか?そう言って棺桶に近付いた時、開けるんじゃねぇ!狂人はそう叫び、書いているペンからナイフに持ち変え首に突きつけて来たのです。


狂人は名乗らないし、家の名義も違う人のようです。

しかし、誰も何も言わないのは、狂人は受けの良い小説を売上げ用にして、大きな出版社と金銭的なやり取りをしているのです。


狂った小説はいつか発表するために、いつも僕に送って来るのです、それも違う人を使って。

狂人は言いました、もしまとめてくれているのならいつか発表してくれ、どんな形でも良いから。


1週間後もう一度訪問してみました。

でも、前に書いていた住所は、もう完全にもぬけの殻。

近隣の住民も何も言わないのです。

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