鼻フックcafe&barでの出会い
【毎話、挿入する説明。】
【ここは入店時の条件として鼻フックを装着することが義務付けられている、通称鼻フックcafe&bar。店員も客も皆鼻フックをつけて豚鼻を晒しているわ。ニッチな層に向けた店のため、ちょいと値段は高めだけどね。それでは本編をどうぞ!】
いつものように鼻フックcafe&barで働いていると、
1組の男女が入店してくる。
もちろん、この店のシステム上、
店の入口で鼻フックつけてもらうから、
その男女のお客さんも立派な豚鼻なんだけどね。
それで、会話の様子から、夫婦なんだろうなと思われた。
こんな店に来る夫婦って、どんな夫婦なんだろう?
店も混んでないし、聞いてみよう。
私「あのー、お二人はどうやって出会ったんですか。」
女性「あら。私たちはこの店で出会ったのよ。」
私「えぇー、そうなんですか!!」
男性「そうだよ。自分で言うのもなんだけど、
2人とも現実世界に疲れたのさ。」
私「え?」
男性「これが、僕たちの現実世界の顔だよ。」
スマホの画像を見せられると、そこには美男美女がうつっていた。
女性「女だと、周りの目とか気にして、とことん美しくあろうとするじゃない。そういうのに疲れて、私はこの店に辿り着いたの。ここだと鼻フックつけなきゃいけないから、鼻の穴が丸見えの豚顔のブスになれるじゃない。他人に気を使わなくていいし、気楽だったの。」
男性「僕も、昔から顔目当ての変な女ばかり寄ってきたのさ。顔目当ての女なんていらない。贅沢な悩みだろうけど、いっそのことブサイクになりたい!!って思ってた。そんな僕が、この店を見つけてからは、毎週末ストレス発散として通ったさ。ここだと鼻フックつけて、強制的にブサイクになれるしね。」
男性&女性「そんなこんなでお互い店で何回か会っているうちに、話してみたら気が合って、結婚までいったわけよ。」
私「いいなー。」
男性&女性「あなたはまだ若いんだし、出会いがあるわよ。」
そんな運命の出会いもあるのかー、
ホント人っていろいろだなぁと思いつつも、感動していた。
こういう出会い、あったらいいねー。




