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黎明のイチロ 〜空から落ちた支配者〜  作者: 作読双筆
第七章 秘密咲き誇る地底の花街 〜精霊族と落人族、暗夜王と白夜姫〜
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第七十二話 潜入、【鬼灯屋敷】

しばらく充電していました。

が、そろそろボチボチ書いて行こうと思います。

これからもよろしくお願いします。

「とりあえず、これで互角には戦えそうだな、ありがとな、セイ」

「いいってことよ!」


超絶的な力を持ってして暗夜王の部下を叩き潰した壱路とセイ。


新しく手に入れた力に歓喜しながらも、セイに礼を述べる壱路。


そして影が四つ近づいてきた。クズノハやリュア達だ。


「イチロさん!大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫かなんだなぁ!?」

「ぶ、無事ですか?!」

「あぁ、本当に•••••大丈夫かい?」


壱路を見て心配そうな言葉を掛けられた、まだ安心できる状況ではないのだが•••、心配かけたようなので一応一言。


「はい、大丈夫です」


と答えた。その言葉を聞くと皆安心した様な顔で答えた。


良かった、と。


そして、いつまでも一箇所に留まる訳には行かないので移動しながらこれからの事を考える。


「いやぁ〜、それにしてもこれからどうします?」

「あぁ、それなら決めたよ?」

「え?」

「これから潰すから」

「「「「•••••はぁ?!」」」」


壱路の発言に四人は驚きの声を上げた。そしてフォウンはいつもの事のように笑った。


「いやぁ、マスターの考えはいつも真っ直ぐでシンプルですねぇ〜!」

「ふふっ、そうですね。分かりました、やりましょう!」

「•••••僕もやりますよ、娘と再会して、ようやく前を向けたんです。暗夜王なんかにそれを邪魔させません」

「な、なんだなぁ!」

「そうですね、私もやりますよ!精霊族スピマの未来の為にもね」


他四人も覚悟を決める。


「いいか?こういうのは頭が潰れれば壊れるんだ。それに、罪に問われるならさっさとここから逃げればいい」

「い、言い切った!清々しいくらいの笑顔で!」

「どのみち逃げ場なんて無いんだ。だったら戦うしかないでしょ?」


壱路はそう笑って言うとリュア以外の三人が意見を述べる。


「そうなんだなぁ!行くしかないんだなぁ!」

「そうですね、現状ではそれが一番最善に近い行動なのかも知れませんね」

「それで作戦はあるんですか?」


壱路は少し考えると疑問形で答えた。


「えっと、『戦線布告したら後は野となれ山となれ作戦』?」

「なんでだよ!」


その作戦名にセイのツッコミが響き渡った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして、移動を始めて数十分後、壱路達は暗夜王の居座る【鬼灯屋敷】の前に辿り着く。と同時に、


ドッガーーーン!


爆発音が辺りに響き渡る。


「なぁ!?」

「ど、どうしたんだなぁ!?」

「きゃっ!」

「•••••!?」

「な、なんですか?」


そして一同は原因の元へ走る。そこには赤い衣を見に包んだ男とその傍らには巨大な黒い猪と白の竜の姿があった。


「いてててて•••」

「ピュイ〜••••」

「キュイ〜••••」

「え?テンタロウに•••もしかしてヒルデとウリ?」


壱路は勿論の事、リュアとフォウンも驚きの声を上げる。それもその筈だ、ほんの数時間前まで肩に乗るサイズだった二匹が引っ越しの軽トラックサイズに成長していたのだ。


ヒルデは美しい翼を持つ白き翼竜に、ウリは雄々しい牙を持つ大猪に立派に育っていた。


「ヒ、ヒルデちゃん?!」

「な、何でこんなに大きくなってるんですか〜!?」

「キュキュイ〜〜!」

「い、色々話さなきゃいけない事があるけど、今は•••••あれを•••」


テンタロウの震える指が差す先には黒い鎧をまとった往年の男性が立っていた。


おそらく、あれが暗夜王だろう。突然の邂逅に壱路の顔は思わずにやけさせ、言い放つ。


「いきなり決戦って訳か•••全く何でか知らないけど、今はあの(・・)力を試したくてウズウズしてるんだ。やってやろうじゃないか!」

「いいねぇ、ワクワクする展開じゃねえか!イチロ!」

「分かったよ!行くぞ、セイ!」


壱路は腰に差しているオウリュウを引き抜き刀を構えた。


新たな相棒、セイと共に••••。

次回!


暗夜王との対決に挑む壱路!

そして遂に新たな力が解放される!


乞うご期待!

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