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黎明のイチロ 〜空から落ちた支配者〜  作者: 作読双筆
第一章 放浪の支配者 〜 スマホと刀と唯一魔法〜
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第三話 支配

「僕がもう既に魔法を使っている?」



フォウンが言った言葉に僕はとても信じられなかった。いや実は少しだけど心当たりはある。



ここにきて空中落下してる途中、突然ブレーキのかかった感覚がして止まった気がした。

その後すぐにまた落ちたのだが助かった。考えられるとしたらこれしか心当たりがない。



「あの時魔力の反応があったので、魔法使ったかと思ったんですけど、無意識だったんですか〜」

「てか魔力の反応とか読み取れるのか」

「ハハハッ、こんなの朝飯前ですよ〜」

「はいはい」



フォウンのシックスセンスまがいのとんでも機能について追求するのは後回しにして、

とにかく今は魔法についてだ。



「なんとかして魔法を使えるようにしたいがな〜」

「それでしたら世界辞典のアプリに魔法の項目がありますよ〜。それで確かめたらどうですか?」

「おぉ、そうか!」



アナムネシス世界辞典のアプリを起動、魔法の項目をみてみる。



【魔法】



魔法とは、体内の魔力を変換し世の理を塗り替える力である。

魔力は生物の血から滲み出ており、生物は魔力を練る際、血液から魔力が溢れるイメージによって魔力を引き出し扱う。

つまり魔力=イメージといっても他言ではない。


魔法には七つの属性があり、火・水・土・風・光・闇・無の七つに分類されている。これらの中で無属性魔法はほかの属性魔法と違い、個人にしか使えない非常に強力な魔法ばかりで通称・唯一魔法オンリ ー・マジックとも呼ばれており、これらの魔法はイメージが魔法に直結している。どれも強力だがコントロールが難しく、代償が起きやすい。なので使う際は自分の魔法について理解しなければならない。ちなみに魔法の名称は何故かみんな安直でシンプルである。


代償インステッドとは

魔法を己の限界以上で行使したり、コントロールを誤った際に起こる現象。12時間肉体に何らかのリスクを背負い、ステータスもダウンする。限度を超えると(代償死亡インステッド・デス)を起こし死亡してしまうので、魔法を使う際は正しい知識と自らに見合ったイメージを持ってなけねばならない。



「う〜む、ためになった」



とりあえず、魔法についてどういったものなのかは、だいたいわかった。



「ステータスで魔法とかについての解説が見られるみたいですよ〜」



さっそくステータスを起動、解説をみてみる。



支配ドミネイト


魔力を流した物体を無機物・有機物をとわず干渉・制御することができる。イメージによってあらゆる法則を無視し理を強制的に歪めてしまう現象力をもつ。またこの魔法は@☆¥♪%○〜…



後の文が文字化けしている・・・。

なんだかここに来るに読んでいた異世界に勇者と一緒に召喚された食べ物と本が好きなぼっちな高校生が大活躍するネット小説の事を思い出した。主人公のユニークチートな魔法となんとなく似通っているのは、気のせいだろうか。まあ今はどうでもいいか、文字化けも放っておこう。



(まぁとりあえず試してみるか、その前に〈直接開放〉の解説を・・・)



〈直接開放〉


魔力を宿した手で触れた物体を干渉・制御する。また支配する物体と効力によって支配の継続時間と消費魔力が異なるので注意。



解説は読んだのでやってみることにする。



「血液から魔力が溢れるイメージ・・・」



手から魔力が宿るイメージをつくる。すると手から青白い光が鎖のようにゆらゆらと纏わりついてきた。



「結構簡単に出来たが、こんなもんかな。」

「なんだか某忍者漫画に出てくるチャ○ラみたいですね〜」



フォウンの的を射ている発言はスルーして地面に手を置く。



地面から壁がせり上がるイメージをして《発動しろ》と心の中で念じた瞬間、魔力がまるで放電現象のように音を鳴らしながら地面に流れる。



パチッパチパチ



すると地面から壁が突如せり上がってきた。



ドドドドォ‼︎



地面から高さ3メートル横2メートルの分厚い壁が出てきた。試しにコンコンとノックしてみた。硬い。コンクリート並みに硬い。これならある程度の攻撃なら防げるだろう。



その後元に戻すイメージを起こして触れる。すると放電現象が起き、地面はすっかり元通りになって、壁もなくなっていた。



「これは想像以上に・・・チートだな」



とにかくそれしかいいようがなかった。そして壱路は自分の魔法の恐ろしさに気がついた。ありとあらゆる物を支配する、それは全ての物を自分の思い通りにできるという事と同じだった。



例えば枯れるイメージを持って木に触れれば枯れるし、割れるイメージを持って岩に触れれば文字通り割れる。



そこにある現象を問答無用で変えることができるまさしくチートである。



「試しに・・・」



そう言いながら魔力を宿して木に触れる。するとどうだろう、たちまち木がパキパキパキと白く透明な薄氷に覆われていく。


(無から有を生み出すことも可能・・・か。とんでもない魔法だなこれは)



今壱路は氷に覆われていくイメージを持って木に触れた。想像出来るイメージなら大抵の事は出来るのかと思いやってみたが、その仮説が当たったようだ。



(近々どれくらいのイメージが使えるのか調べないと・・・、代償インステッドはなるべく避けたいし、それによって戦略の幅が決まるしね)



そう考えて、一分たつと氷が砕け消滅した。どうやら無から有を生み出すことには継続時間が短いようだ。



大体魔法については理解出来たので、そろそろ街に行こうと思う。



「とりあえず街に着いたらまずギルドへ行ってクエストかなんかを受けよう」

「今の所一文無しですし、野宿は嫌ですからね〜」

「その通りだ」



今自分はこの世界の通貨を持っていない。幸い人帝国にはRPGおなじみのギルドがあるみたいなのでそこで今日の宿賃だけでも調達したい。クエストにちょっとワクワクしているのも事実だ。



「(マスター、街に入ったら頭の中に直接話し掛けますから、前もっていっておきます)」

「は?」



今突然頭の中にフォウンの声が響いてきた。どうやらあいつのとんでも機能の一つみたいだ。フォウンがいうに、喋って目立ちたくないからとの事だ。そこは同感する、目立つのはあまり好きじゃないし。街ではそうして貰おう。



だんだんと人が出入りしている門が見えてきた。途中何人か人とすれ違う。こっちをちらほらとみている事があったが、多分ここでは黒髪が珍しいのか、あるいは全身黒の学生服を着ているからか、まぁどうでもいい。


そろそろ街の門に着く。少しの不安と街に着いた喜びが胸の中で渦巻いている。



「やっと着いた」



そして壱路は【人帝国・イスカオテ】にたどり着いた。

次回は初戦闘です。

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