表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月桂樹をあなたに捧げましょう  作者: 弥生あやね
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/28

21.5 - 仮初の平和

「これより、月の国守護隊への入隊式を始める!」



 桜の花びらが舞う中、守護隊の入隊式が執り行われた。その中には真白の顔もあった。足心はテラスから式の様子を眺めながら溜め息を吐いた。



「こんな日だというのに何じゃ。」



 後ろに控えた豪は階下からは見えないはずだ。よってその報告内容が漏れる心配はない。



「実地演習時の侵入者が、自殺しました。」

「チッ……。何か聞き出せたか。」

「最後に一言だけ……。『敵は俺たちだけではない』と。」

「……ほう。」



『敵は俺たちだけではない』……か。侵入者が他にもいるということか。はたまた、裏切り者がいる……ということか。



「このこと、他には知る者はおらんだろうな。」

「はい。私と総隊長のみです。尋問は私が行なっておりましたので。」

「……分かった。下がれ。」

「はい。」



 足心はまた一つ溜め息を吐いた。



「平和っちゅーのは、やってこないもんじゃのぅ……。」



 例えそれが仮初であっても、享受できるだけありがたいということか。足心は自身が総隊長に就任し、蛍が参謀に就いていた数十年で築き上げてきた平穏が、崩れる気配を感じていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ご一読ありがとうございます! 毎週火・金曜20時10分更新予定です☺︎
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ