第9話 強敵
僕は勇気の証
佐藤は友情の証
由紀は愛の証
を手に入れた。攻略本で調べてみるも特にこれといって書いておらず
最後に謎の袋とじがあることに気付く
「なんだこれ?」
破ろうと試みるがびくともしない
ピコン!ピコン!
突如ステータス画面開き警告音を鳴らす
ニゲロ……ニゲロ!!
「んだよウゼエな引っ込んでろ」
ステータス画面を押し退けると目の前に
怪しいローブに身を包んだ魔物が1匹だけでこちらを見つめているなにやら小言をブツブツと呟く
ボスにしては小さい
「初めて見るモンスターだな、おい小川コイツの攻略法教えろや!」
ページを捲り僕の額から冷や汗が流れ出る
「逃げろ!!」僕は言葉と同時に佐藤を弾き飛ばし、由紀に覆い被さり彼女を庇う!!
ゴウッ!!
巨大な炎が僕たち全員を包み込もうとする!!
プスプス……
佐藤と由紀はかすり傷で済んだ
「おい、何だ今のは!!?」
「全体攻撃呪文?」
「う……」
僕のHPはレッドゾーンに入るギリギリで薬草を使う
「コイツは魔王の右腕……デスデーモン、全体攻撃を得意とする……今の僕たちでは歯が立たない……とにかく全力で逃げろ!!」
僕は本から転移アイテムを出そうとする
デスデーモンのブツブツが止まった瞬間
ブーン!!
ヤツの足元から魔方陣があらわれ僕を包み込む
「しまった!!」
僕の攻略本から光が消えた!!
ヤツの小言は攻略本を無効化するチートキャンセラーだったのだ!!
ドゥ!!ヤツが地面を蹴った瞬間僕の眼前にヤツがいた!!
「させねぇよ!!」
バキッ!!
ヤツの身体がふわりと舞うダメージは無さそうだ
ヤツは僕達の精神と体力を少しずつ削り取っていく
「遊んでやるのはそこまでにしておけ……」
ヤツの後ろに黒い影が
「フフッ久しいな小僧」
「お前は魔王!!」
額の脂汗が止まらず溢れ出る
歯がガタガタ震える
「成長してくれたようでワレは嬉しいぞ、だが……まだまだだ……デスデーモンを倒せぬようではワレの足元にも及ばない……楽しみにしているぞ……サラバだ!」
魔王達は闇に消えていった
「チクショウ……チクショウ……ウッ……くっ……」
地面にうずくまりプライドをズタズタに砕かれ涙さえも隠さず流す佐藤
「先生……あたし達どうすれば……」
絶望で動けなくなる由紀
「……」
逃げたい……逃げ出して新作RPGで遊びたい……でも……
勇気の証を握りしめる
不思議と勇気が沸いてくる
僕は……僕は……勇者なんだ!!
勇気の証が僕達を包む!!
佐藤が立ち上がる
「ヘヘッ!アイツをもう一回ぶん殴ってやる!!」
由紀も立ち上がり
「このままじゃ終れませんよね!!」
3人の顔が清々しい
ピコン!!
小川くん本を開いて袋とじを破ってみて♪由紀のおっぱ……
グシャリ……
ステータス画面は滅茶苦茶小さくなった
僕は由紀のおっぱが気になってドキドキしながら袋とじを破ろうとする
攻略本……由紀の攻略本……秘密の袋とじ……
「おい、早くしろよ!手震えてるぞ?」
佐藤の息が荒い
その後ろで由紀がお握りでも握るかのごとくステータス画面をグシャグシャにしている「ステタロウ君……今度やったら……フフフ♥️」
よし!袋とじを開いた瞬間
「あ~……」
「ふざけんな……!」
ピコン……
ギャアアアアアア!?
2人はお握り作りを開始した!!




