7 ごはんを一緒に食べる。
ごはんを一緒に食べる。
そのあつあつのケチャプのスパゲッティーは、なんだかとってもきらきらと輝いて見えた。
「あの、これ本当に食べていいんですか?」とごくんと唾を飲み込んであんは言った。
あんは本当にお腹が減っていたから、すぐにでも目の前にあるスパゲッティーが食べたくて食べたくて仕方がなかった。
「食べてもいいよ」と優しい声で先生は言った。
「いいんですか!?」と目をきらきらとさせてあんは言った。
先生が「うん」と言うとあんは「先生。いただきます!」と言ってスパゲッティーを急いで食べ始める。そのもぐもぐと一生懸命になって先生の作った手作りのスパゲッティーを口いっぱいに食べているあんはとってもとっても可愛らしかった。
そんなあんの夢を見た。
なんだかとっても幸せだった。
ある日、あんが先生に「わたし、先生に会えて本当によかったです。本当にうれしいです」と言ってくれたことがあった。
あんにそんなことを言われて、先生はとってもうれしくなった。
「先生もあんちゃんに会えて、すごくうれしいよ」と先生はにっこりと笑って言った。
するとあんも少しだけ照れながら、嬉しそうな顔で笑てくれた。
先生はあんに幸せになってもらいたいって、思った。