表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私の友達

作者: おかむー


これは私が小学生の頃の話です。


私の家は小学校まで徒歩1時間ほどある長い道のりで同じ登下校の友達がいなかったため毎日一人で帰っていました。


帰り道にはお墓があり、そのお墓にはベンチがあり私はいつもそこで休憩をしていのですが、そこに行くと女の子の友達がいたので毎日帰り道が楽しみでした。


その子は私がベンチに座ると必ず目の前に来て私に「遊ぼう?」と手を差し伸べてくれました。

かくれんぼや鬼ごっこ、子供2人が遊ぶには十分すぎる広いお墓だったので毎日が楽しかったのを覚えています。


そんな日々が続いたある日、「この前知り合いのおばちゃんから貴方があのお墓で遊んでいるのをよく見ると言われたんだけど、遊ぶのは危ないから辞めなさい」と母に言われました。


「でもお友達もいるし大丈夫だよ?」と私が言うと母は顔を曇らせ「そうなの…でも危ないから辞めなさいね」と釘を刺すように何度も何度も私に言い聞かせて来ました。


当時の私は何故母がそんな意地悪なことを言うのか幼心にして分かりませんでしたが、その後3年生の頃、転校した為それ以来そのお墓には行くことはありませんでした。


ですが、転校を機にそのお墓にいる夢を頻繁に見るようになり、毎回その時に遊んでいた女の子が出てきて手を差し伸べてきて「遊ぼう?」と私に言ってくる夢を見るようになりました。

その夢を見る度に、うなされ、大量の汗と、体のだるさがあり、それを見兼ねた父と母は私から一連の話を聞くとお寺に連れて行ってくれました。


お坊さんは一通りお祓いをした後私に、「君が夢で見た女の子は幽霊で、君と遊ぶのが本当に楽しかったようだね。でもお友達なら君に辛い思いはさせないよね。寂しいけどこれでさようならだよ。」と言い、私は「そうかあの子はおばけだったんだ」と、「遊べなくなってごめんね」と思い、それから夢を見ることはありませんでした。


………………


数年後、「ねぇ?!!??!なんで遊んでくれないの?!!!(怒り)」とその女子の霊から思いっきり手を引っ張られる夢を再び見るようになったのはここだけの話です。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ