表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私は、胎児

作者: 立花 優

胎児に戻った、この私が、見た事とは?

私は、胎児、胎児に戻ったのだ


そして、胎児として、眠る


ただ、丸く、丸く、眠っている


ただ、丸く、丸く、眠るのみだ




ここには、誰も、起こしに来ない


ここでは、誰にも、起こさせない




私は、胎児、胎児に戻ったのだ


だが、この私は、知っている……




あと、数時間後の事なのだ


私の、この、胎児の上空で


大陸から飛んで来る、一発の超大型ミサイルから


強烈な、閃光と熱線が来る事を




そして、胎児の、私は、知っている


その時、周りの皆も、全て胎児に戻る事を




そう、あと、数時間後に



そう、あと、数時間後に




だが、胎児の、私には、止められない、止める事も出来ない





私に出来るのは、ただただ、ひたすら、



丸く、丸く、眠っている


丸く、丸く、眠るのみだ





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 鋭利な刃でサックリ切られた様な読後感! ありがとうございます<m(__)m>
[良い点] ホラーな雰囲気を醸し出しつつも、それだけでは終わらないところがいいですね。逆行しているようでもあり、ループしているようでもあり……。奥の深い作品だなと思いました。
[良い点] 暗い暗い闇の中 暗い暗いその丸くなる せかい で わたしは何をみているのだろうか? そうじぶんが胎児だったら この暗い暗いばしょで これからおとずれる 瞬間 を 伝えることも出来ず眠ったま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ