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三十一話「たまに入ってくる真面目な話2」

王女「お人形さん可哀想ですよ」


主人公「でも、顔ももう覚えてないんだろ?」


王女「一応話すだけでも話してみますか」


雌犬「わっふ」


ラミエル「ラミィです。」


王女「ラミィさんのパペットの中の人が

   人間に戻りたいって言ってましたよ」


ラミエル「お人形の方が良くないですか?」


王女「その人は人間としてラミエル様に

   仕えたいそうです」


ラミエル「うーん、ラミィのスキルに耐性

     がある子なのかなぁ。他の皆は

     喜んでラミィのパペットになってる

     けど」


ラミエル

「ラミィは人間にお世話されたくないのですよ。それに1人だけ人間に変えたら他の子も

しなきゃいけないし、やっぱり皆平等が一番だよね。」


ラミエル「人間は群れると面倒くさいから。」


王女「1日だけでも良いのでどうにかして

   人間に戻して頂けませんか」


ラミエル「どうして見ず知らずの人間に

     そこまでするの?」


ラミエル「...それに、1回戻ったらまた戻りたい

     ってならない?」


王女「...なるでしょうね。ですが、それが

   人間という生き物なのです」


ラミエル「業深いね。」


王女「ですが"悪意"でありません。彼の者に

   どうかチャンスを頂けないでしょうか」


ラミエル「試練ね。いいよ。」


雌犬「わっふ(天使は試練という言葉に弱いぞ」


ラミエル「で、どのパペット?」


王女「カシエルさんが持ってきたお人形です」


ラミエル「あぁ、あれね。でも1日だけだよ?」


人間「...王女様、ありがとうございます。」


王女「それからどうなさるのですか」


王女「遠くに逃げたりなんかしたら、私が

   殺されてしまいますよ」


人間「...もう随分昔の事ですから、そこまでは

   望みません。ただ昔の町が今どうなっ

   てるか見てみたいのです」


王女「良いですよ」


人間「...廃墟と化してますね。緑が茂って、

   あぁ、ここだ。此処は妻と私が暮ら

   していた場所です」


人間「懐かしいなぁ...。」


人間「あの頃に戻りたい...、なんで私達は

   怒らせてはいけない方を怒らせて

   しまったのだろう、、」


王女「天使様はそれ自体が核と同じです

   からね。まだ殺戮を楽しむような方で

   なかっただけ良しとしましょう」


人間「食事をとってみたいです」


人間「随分長い間パペットになってました

   からね。味とかを楽しみたいんですよ」


王女「皆のお土産話に出来ますね。」


人間「あぁ、どうして私だけなんだろう。

   この当たり前を誰かと分かち合いたい

   のに」


王女「たまに思い出す幸せって大事ですよね」


人間「私、もっとラミエル様の信頼を勝ち取り

   ます。そうしてまた人間にして貰って

   沢山お土産話を持ってきます。」


王女「彼女に必要なのは本当の意味での

   味方なのかもしれませんね」


人間「彼女のスキルが解かれたら私は彼女を

   恨むのでしょうか、それとも絶望の淵

   へ叩き込まれるのでしょうか」


人間「...それが怖くてなりません」


王女「洗脳系のスキルはそこが怖い所

   ですよね。人間ではどうにもなり

   ませんし」


人間「美味しい...、これが食事。あぁ、

   随分長いこと味わわなかった食事。」


人間「パペットの状態では飲まず食わず

   ラミエル様の相手をすることしか

   やることがなかったので、」


人間「これが、..."自由"なんですね。」


人間「付き合って下さってありがとう

   ございました。ラミエル様の元に

   帰ろうと思います。」


雌犬「わっふ(本当に意味があったのか?」


主人公「何もしないよりはね。」


雌犬『まぁ、人間は重いから天界にずっとは

   入れないんだけどな。』


雌犬『そうなったら戻るということだよ。

   別れを知ってて手放す子供がいるか?』


主人公「業が消えたら人間に戻るってこと?」


雌犬『パペットとして天界の住人化するか、

   業を無くした人間は天界にいる意味

   がないからな』


雌犬『新しい人間に転生する。パペットとして

   天界にいる事自体人間にとって魂を

   浄化する行為なんだよ』


主人公「奉仕活動みたいなものか」


雌犬『だからずっとパペットのままでは

   ないんだよ。ちゃんと自然に減ってる、

   ラミエルのお気に入りはそのままいる

   けどな』


雌犬『因みに"お気に入り"というのは実際

   業が深い輩達だから、何とも言えないん

   だがな』


雌犬『前世で殺人を繰り返したり。人を

   騙して多額のお金を手に入れた者

   とかな』


雌犬『ラミエルの人徳は悪意が強い相手程

   よく効くんだ。天使はそうやって

   出来てるんだよ』


雌犬『アズラエルが間違えたのも、前世では

   結構ヤバかったぞ。処刑人とか

   私的に処刑してたマフィアとか』


雌犬『それを慈愛が今回は守ったという

   事はそれだけ徳を積んだから目に

   入ったんだろう。』


雌犬『天使はそうやって"造られてる"』


雌犬『全ての事は全部において意味が

   ないし、全てにおいて意味があるん

   だよ』


主人公「何故それを私に言うんだ?」


雌犬『言ってもすぐ死ぬだろう?』


雌犬『ただの気紛れだ。誰かに知って貰い

   たかったのもあるかもしれんな』


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