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いつかまで
「僕はね」
「はい」
「君が彼女になってくれるまで、彼女ができたことが無かったんだ」
「彼女ができたことが無かった」
「うん。だから、僕にとって君が初めての彼女なんだ」
「私が初めての彼女」
「うん」
「私は」
「なに?」
「私の初めての彼氏は」
「……それは僕には分からない」
「私にも分からない」
「じゃあ、一緒だね」
「はい」
「ずっと、一緒だね」
「それは違う」
「なんで?」
「ずっとなんてないから」
「……そうだったね」
「はい」
「じゃあ、いつかまで一緒だね」
「はい。いつかまで」