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レベル上げジャンキーの進化目録  作者: ナナバナナ
一章-集落統一編(ラニ村暦013年~)
4/9

残飯漁りからの脱却



あれから数日が過ぎた。俺は[ダストフィッシュ]に進化した後、再び残飯漁りを始め、無事[テイルブルー]に進化した。が……ある問題に直面していた。


(効率悪過ぎだろ!)


そう、効率がめちゃくちゃ悪い。今はまだそこまで問題になってないけど、徐々に最大レベル伸びてるしそろそろ厳しくなりそうなんだよな。

……この川の生態系が分からん以上あんま冒険には出たくねーけど、小魚を探しに水面の方に行くか。


水底を離れ水面へと向かう。上へ登るのはなんか飛んでるみたいで楽しいな。…………おっ、相変わらずこの身体だと見づらいがなんか居んな。【鑑定】届くか?


_____________________

魚(稚魚)rank-1

稚魚。使用者の知識と熟練度が足りない為なんの魚かまでは分からない。

_____________________


俺にはもうあの小魚が新鮮な餌にしか見えなかった。こちらに気付いた小魚が逃げ出すが、俺の方が速い。逃げる稚魚に近付いて丸呑みにする。


【経験値取得、Lv.が10に上がりました。】


おぉ!今までに無い満足感、残飯とは比べ物にならない経験値が流れ込んで来るのが分かる。生魚を丸呑みする事に対しての忌避感も全く無かったな、どうやら俺は無事人間を卒業したらしい。


この後もっと小魚を探すことにした俺は、二匹の小魚を喰らって[ロングテイルブルー]に進化し、水底に帰還した。探せばまだ居そうだったがどうやら俺は夜行性の種らしく、体感昼前にはもう休みたくなるんだよな……眠くはならないから【泥操作】の練習をして過ごしてるんだが。ちなみに【泥操作】は大変便利なスキルだった。


_____________________

【泥操作】

魔力を使い泥を支配下に置き動かすスキル。込めた魔力により範囲と持続時間が変わり、熟練度を上げればより複雑な動きや離れた所での使用が可能になるが、必要な魔力も上昇する。

_____________________


この()の定義が予想以上に広いみたいで、水底に堆積した物を退かして簡単な住処を作る事が出来た。進化する度に細長くなっているが、拡張も楽ちんである。

結局この日は夕頃に魔力が切れ、魔力が回復する頃には再び夜が訪れていた…………。



っしゃ俺の時間じゃオラァ!すっかり元気になったし小魚共を食い尽くしてやるぜ! ……この時俺は完全に調子に乗っていた。俺はすぐに後悔する事になった。




さてさて、次の小魚ちゃんはどこか…………うおぉっ!なんだなんだ、化け物の足が突っ込んできやがった! やべぇ、また来るぞ! 死ぬ死ぬとりあえず逃げねば……ハァ……ハァ……あっぶねぇ、鳥って暗いと目が見えないんじゃ無かったのかよ! ……焦り過ぎて流れにのって随分遠くまで来てしまったな。


磯の匂いがする、海が近いのか? なんか居心地がいいし、餌も豊富だから別に戻らなくていいか、レベル上げに戻ろう。


【経験値取得、Lv.が20に上がりました。Lv.MAXになった為進化が可能になります。】

【複数の進化先があります。選択後、進化を開始します。】


……おっ?いつもの快感が来ないと思ったら、また分岐するのか。また襲われても困るし水底に戻ってから選ぶとしよう。ついでにステータスでも確認しとくか


_____________________

名前:無し 年齢:0

種族:ロングテイルブルー

Lv.20/20

生命力:147/147

魔力:81/81

攻撃力:41

防御力:73

魔法力:64

精神力:71

素早さ:43


スキル:【鑑定】【泥操作】【瞬動】【身体鋭化(尾)】


魔法:【水魔法】【時空魔法】


パッシブスキル:【捕食】【言語翻訳】【胃袋強化】


エクストラスキル:【原初の系譜】〚取得経験値三倍〛〚取得熟練度三倍〛〚ステータス上昇三倍〛〚進化条件緩和〛】


ユニークスキル:【系統樹無視】


耐性:【神眼遮断】【汚染耐性】【病魔耐性】【飢餓耐性】


加護:〘地球神の加護〙


称号:【異界渡り】

_____________________

【水魔法】

水属性魔法系の最下位スキル。条件達成で別スキルに派生する他、熟練度が一定以上で上位スキルに進化し消滅する。一部の魔法を除き属性適正さえあれば使用に制限は無く、熟練度が上がり上位スキルになるほど消費効率と負担が改善される。

_____________________

【瞬動】

瞬きした瞬間のような一瞬の意識の空白を突き、短い距離を消えるように高速で移動する。待ち伏せ型の魔物や高位の近接系職業持ちが所持している。

_____________________

【身体鋭化(尾)】

強化系スキルの一種。尾に魔力を流し鋭化させる。

_____________________


……俺って待ち伏せ型の魔物だったのか………バリバリ追いかけ回してたな。ま、まぁそれはさておき、ステータスめっちゃ伸びてるな。こんだけ魔力あればそろそろ魔法使えたりするんじゃないか?……今度本格的に練習してみるか。さて、お楽しみの進化タイムだ!


_____________________

[マリンブルーテイル](正規進化)

[シルバーイール](地球進化)

_____________________


あっ?変異進化じゃなくて地球進化?なんじゃこりゃ……もっと詳しく【鑑定】してみるか。


_____________________

【地球進化】

【種族進化】の一種。情報が不足しています。情報が不足しています。情報が不足しています。情報が……

_____________________


うぐっ、頭が痛てぇ、バグりやがった……【鑑定】も万能では無いんだな……うーん…………そういや〘地球神の加護〙で神様に連絡出来るって言ってたな。()()進化なら神様に聞きゃ分かるか?…………どうやって連絡するんだ?とりあえず念じてみるか……なんも起こらねぇな、神託扱いらしいし今度は祈ってみるか……神様どうか俺の快楽の為に情報をください〜っと……まぁ、こんな適当な祈り方じゃダメか。感謝はしてるけどなんか友人感が強くて信仰心とか無いしな。


『うわっひゃぁ! なんで雑念が届いて…………君か!なんて祈り方をするんだい!』



あ、マジで繋がっちゃった…………。



一言:鳥目って言う割に鳥目な鳥の方が少ないらしいですね。意外と周知の事実らしいですけど最近知りました。恥ずかしい…

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