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幕間
彼の者が、我らを牢へと放り込んだのは八日前のことだ。
指先の爪は割れ、血が流れ、それでも堅固なこの壁はいささかなりとも傷がつかぬ。
倒れた我が同胞の瞳に宿った憎悪という名の炎が、おそらくは我の瞳にも宿っているだろう。
憎い──。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。憎い。
呪っても呪っても飽き足らぬ……。
何ゆえ、自由を尊ぶ我らを薄暗き地下へと押し込めたか。
ああ、だが──。
憎しみよりも尚、我らの心に宿るのは、ただ一つの些細な願い──。
逃げることは諦めた。
会いたい。