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「ふふふ」


 彼が笑いだした。


「フフフ」


 私も笑った。


 2人で笑ったわ。


 しばらくして、彼が急に真剣な顔になった。


「君は本当にキレイだよ」


「あら?」


 私は彼にウィンクした。


「あなたまさか、バカなこと考えてるんじゃないでしょうね?」


「そうかな?」


 坂本さんは首を傾げた。


「君もクラブで言ってたじゃないか」


「何?」


「難しく考え過ぎだ、僕は自由なんだって」


 彼の右手が私の腰を抱き寄せる。


 彼が顔を私の顔に近づけてきた。


 私は彼の唇に人差し指を立てて、迫ってくる顔を止めた。


「もう一度、よく考えて。あなたが思ってるより大変だと思うわ」


「今の気持ちを大切にしたい」


「そう」


 私は指をどけた。


「じゃあ、ご自由に」


 彼が私に優しく口づけした。


 甘い時間の後、そっと唇を離した彼が私を見つめる。


「そんなに見つめないで。恥ずかしいわ」


 彼が首を横に振る。


「違うよ。君の台詞は、それじゃない」


「?」


「ここで言うべきなのは、バーで逢ったときに君が最初に僕に言った台詞だよ」


「バーで?私があなたに?」


「ああ」


 えーっと…そういうことね!


「さあ、言ってくれ」と彼。


 私はニッコリ微笑んで、彼に言ったわ。


「ようこそ、新世界へ」




 おわり



 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 大感謝です。

 面白く仕上がったと思います。←手前味噌(笑)

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