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「わ!めちゃくちゃイイ女!!」


 軽薄そうな男が、私を見て言った。


 悠美が眉を吊り上げる。


「何よ、この女!!おっさんだって、遊んでんじゃない!!よく、あたしに文句が言えたわね!!早くここから消えて、その尻軽女に慰めてもらいなさいよ!!」


 あー。


 もう限界。


 私は悠美に向かって1歩、踏みだした。


「凜さん!」


 坂本さんが私の腕を掴む。


 私は、その腕を振り払った。


 悠美の真ん前に立つ。


「あなた、顔はキレイだけど心はひどいもんね」


「な…」


 私の言葉に、悠美は右手を振り上げた。


 私は悠美を、にらんだまま。


 頭のウィッグを外した。


「「ええ!?」」


 軽薄そうな男と坂本さんが驚く。


「何、何、これどういうこと?」と軽薄そうな男。


 悠美は右手を上げたきり、固まってる。


 いくら暗いとはいえ、この距離なら気づいたみたいね。


「うそ…」


 悠美が言った。


「何故…どうして?」


「さあ、そういう巡り合わせなんじゃない?ただひとつ、はっきり言えるのは」


 私は、ニヤリと笑った。


「私たちの縁談は無かったことになるでしょうね」





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