~待ってください、俺何もしてません~
第1話
俺はRPGをやり続けてはや10年
アニオタ、ゲーマーの高校2年生だ
・・・絶賛新作RPGをプレイ中・・・
発売日から3日でストーリーとか宝箱など全て制覇し、未だに何をしているかと言うと…
制作の穴を見つけたのでそこに向かっている!
その場所はストーリーの3分の2を進めた辺にある
吹雪の中に佇む氷の魔城「グラスサシャネル」
ここにはイベントボスである魔女,トンスパートが暮らしている城だ
イベントボスというのは、実際に倒す訳では無い
戦いはするが歯が立たず、主人公達は敗れ世界のほとんどが雪と氷で包まれてしまう。そこで過去に戻り、
トンスパートの祖先にあたるボスを倒すことでストーリーが終わる……という話なのだ
実はこのグラスサシャネルは何かあると言われており
初めはトンスパートとという名前ではなかったのだ
いつの間にか変わっていたらしい。不思議なこともあるもんだ
そして俺がこれから向かうのはそのトンスパートの部屋と思われる場所である……
城の中で俺は秘密の通路を見つけてしまったのだ!!
ネットの情報や攻略本にものっていなかったので
本当の冒険気分で今進んでいる
そしてついに扉の前に立った……
コントローラーを握りしめる手がじわじわと熱くなり…鼓動も早まっている…
ゲーマーとしては……もう…ね……やばいんだよ!!!
(語彙力)
そして俺は……ボタンを押すぅぅぅぅ!!!
ポチッ!!
な、なんか…誰かに呼ばれたような……
と思ったら…俺はドアノブをにぎりしめ、部屋を覗いていた……
へ?待って俺何もしてないんですけど…
え?
隙間から見えたのは……
女子のお着替え中……
などではなく、鼻歌を歌いながらラノベを読んでいる少女だった……