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始まりは飲み会

2035年、世界初の仮想現実技術が開発された。それから30年、開発当初は様々な問題があったものの30年経った今ではもはや人々の生活の一部となっている。その産業は30年という月日をかけてどんどん幅を広げ、いろいろなビジネスが仮想空間で行われている。その最たるものがゲームだ。現在世界中でもっともプレイされているのが剣と魔法で戦うァンタジー系のゲーム「オーディンズ」。これはそのゲームに情熱をかけるおっさん達の物語だ。


「では、再会を祝してかんぱーい!」


居酒屋の一室でそんな声が響いていた。久しぶりに地元に戻った俺の為に同級生が飲み会を開いてくれたのだ。俺は今年30歳になる平凡な男で名前は松本福。そこそこの高校に入りそこそこの大学を出てなんとか大手のコンビニチェーンに就職した。しかし色々あって大分精神的にまいっていた俺は働いていた会社を辞め地元に戻ることを決めたのだが、電話でそのことを仲の良かった同級生に話したら俺の為に飲み会を開いてくれるという話になり今に至る。

集まってくれたのは中学時代の同級生4人だ。

さっき乾杯の音頭をとってくれたのが水野光。頭がいいせいかどこか腹黒く計算高いイメージがある。だがいいやつだ。飲み会を企画してくれたのも光だし、いい友達だ。そのほかにも社長の息子でサバサバしていてどこか損得勘定で物事を割り切って考える笹山龍、ノリが良くというかほぼノリだけで会話する富士野伸二、小さいころからなんでも俺よりできたがやる気がない渡瀬仁が来てくれた。


久々の再会で積もる話も一通り終わった頃話題はゲームの話になった。話題の中心になったゲームの名前は「オーディンズ」現在もっとも世界中でプレイされているゲームである。このゲームの最大の特徴はスキルの合成システムにある。いろいろなスキルを掛け合わせることによって自分だけのスキルが作りだせるのである。それにより自分の個性を出した戦い方ができるのだが、人気のもう一つの理由はプロのリーグだ。それはもはやゲームの域にとどまらずプロのゲーマーはバーチャルアスリート(Ⅴアスリート)とよばれ、オリンピック競技にもなっている。その平均視聴率は30%超えることからもどれほどの人気があるかわかるだろう。現在もっとも人気があるオーディンズは国内外にリーグが存在する。


来期新しく地元のチームに有望な選手がくるだとか、このチームが来期は優勝しそうだとかそうゆう話で盛り上がっていたがそんな時光が「今度オーディンズが新しいレギュレーションで大会を開催するらしいよ。」という話題をあげると伸二が食いつく。

「新しいルールって?」

オーディンズのプロリーグは基本10対10で行われ、互いに自陣の最後方にあるシンボルを守りながら相手のシンボルを破壊するというものだ。色々と細かいルールはあるがプレイヤースキル重視でレベルはなく決められたコストの中でキャラを作り戦う。

「新しい大会は5対5で行われるらしい。10人集めるとなると大変だが5人なら参加しやすいだろうという意図もあるみたいだよ。」

「面白しろそうじゃん!ちょうど5人いるんだし皆で出てみようぜ。」


そんなことを伸二が言い出した。







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