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異世界でこの知識をどういかすか  作者: 麗良佳 新
長すぎる平穏の日々までの道編
6/44

5 新しいスイーツ

「何か美味しいスイーツしりませんか?」

「え?」

「いえ。新しくメニューにくわえようと。」

教師生活が数日たったある夕方

わプがそんなことを言ってきた。

この世界と現実世界の共通点は多い。

一体どの料理が普及してないのだろう。

「ティラミス?」

「知ってます。」

「カタラーナ?」

「美味しいですよね。」

「マカロン?」

「あれ地味にたいへんなんですよね。」

結構知ってるじゃないか。

てか知らないのないんじゃ…

「アキさんはどのスイーツが好きですか?」

「うーん。プリンかなー」

「なんですそれ?」

え…

プリン普及してねーのかよ。

どうなってんだこの世界はあいかわらず

「プリンってのは卵とあと数種類だけの

材料で作れる誰もが愛し食べれない人は

いないと言われるものだぞ」

「えぇ!?

プリンって凄いんですね!

それって私も食べれますか?」

「当たり前だぞ。食べたがらない人はいない」

「卵アレルギーのわたしでも?」

「ごめんそりゃ無理だよ」

…よりによってか

「でもそんなスイーツ

メニューにだしたら売上も上がるかも…」

「なら作り方教えてやるよ」

前にも言ったが料理は出来るのだ。

俺は作り方をワプにメモさせる。

「それにしてもメモって

いいですねー」

メモフェチとなったワプさんは

感心しつつも

「あ。卵が」

ないらしい。

「まぁ明日だな。」

「いえ今日がいいんです。」

そんなことを言うワプは窓辺に向かうと

『ウィンダ・ワドレート!』

呪文を唱えた。

やばい初めて見た。

ワプのまわりを風が旋回する

ワプはそれに向かい

「トム 卵がきれたの。急ぎでお願い。」

そう伝えた。

するとその風は開けられた窓から

飛び出していく。


10分後

「へいワプちゃん!卵だよ!」

小太りの大男が元気よく店に現れた。

どうやら風魔法で言葉をとばしたらしい…

え。なにそれすごい。

「トムありがとう。これお金ね。」

「へいまいど!

いつでも注文しな!」

トムはそういうとドアへ向かう途中

「お客さんかい?見ない顔だな。

何かあったらここをでて右をまっすぐ進んで

4つ先の角を曲がったあとまたまっすぐ行って

石垣にコケの生えた家の裏道を

通って見える小高い丘を登った先にある

俺の店に来てくれよ!基本なんでもそろってっから!」

そんなことを言って帰っていった。

…うん 今度あいつにも文字教えよ。

あと地図作ろ。

そう心から思った。


それから数週間後…

「いらっしゃいませ!

ちょっとお待ち頂いていいですか?」

プリンにより少しだが

店の売上は増えた。


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