14 読めない能力
おひさしぶりです。更新しました!!
ほどなくして選別が終わった。
コールが質問し兵士が二択で答える。
その二択の内容はどれも共通して答えがなかった。
コールも言っていたがその回答次第でコール隊のスタイルに
あっているかいないかを判断しているようだ。
でもこの方針だったらこの隊には戦力って重要視されてないってことか?
メリアルの話じゃぜんぜん死人を出さないって話だが・・・
ううんわからん。
「ねえねえごしゅじんさま。」
「どうしたクレア」
「こーるさんのすきるわーぷけいなのかな?」
「俺もそう思うんだけどなあ。まあ発動条件とかわかんないよなあ
ソルドーみたいに特殊な条件なのか、そういうのなしなのか・・・」
「そるどーさんってへんなすきるだよねでもいいひとだよね
くれあもあってみたいなあ」
クレアは俺の記憶はひきついでいるからソルドーの情報はあるのか
あったことないのに・・・おかげですげー文法になってるな。
「クレア様は幼いのに聡明ですね」
メリアルは顔をほころばせクレアをなでる。
「くれあがかしこいんじゃないよーごしゅじんさまのきおくだよー
だからかしこいのはごしゅじんさまだよ!」
満面の笑みでクレアは答える。
それに対しメリアルの表情は真顔に戻り
「かわいそうに・・・」
いつしか頭をなでる目的が賞賛から同情になっていた。
・・・もうなれたけどね。馬鹿にされるの。
「で まだかメリアル。コールは」
「あとすこしじゃないですか?」
そう現在 良明らはコールを待っている。
城に戻ろうとしてたところ一緒に帰るから待っといてと
言われたのだ。今コールは選抜試験のあとかたつけ中だ。
五分くらいしてからコールは帰ってきた。
「すみませんね待たせてしまって」
「いやいや大丈夫ですよ」
「そういっていただけて嬉しいです。」
コールが合流したため城へと歩き出す。
途中クレアが袖を引っ張ってきた。
どうやら耳を貸してほしいらしい。
クレアを抱っこし耳を貸す。
「なんでこーるさんはとんでいかないの?」
たしかにコールの能力がワープなら歩く必要はないはずだ
「ううん クールタイムとかじゃね」
「ああー」
クレアも納得したようだ。
それからしばらく歩いていると前に人影が見えた。
それはこちらに向かってくる。
鎧を着ている大男だった。
たしかあんなやつがコールの選抜試験にいたな。
二回目くらいにきえたやつだ。
大男は良明らの前で止まりコールに向かって一言。
「納得いかないな」
コールはすぐに返答する。
「試験内容ですか?」
それを聞くと同時に大男は激昂した。
「そうだ。そのとおりさ! 何だあの試験は
質問で兵士の強さがわかんのか?
いったいこの日のためにどれだけ鍛錬したと思ってる
それを・・・あんな変な質問だけで気づいたら城の外に出されて
ふざけんなああああああああああああああああ」
大男は目を血走らせ腰の剣を抜いた。
「ここで力を示して・・・あんたに一傷与えて入隊させてもらう」
「ほう・・・なるほど。いいですよあなたが有用かどうかみせてください」
「後悔すんなよその言葉!!」
大男は剣を振りかざしコールに突進する。
はやい。腕はなくはないようだ。
「スピードはそこそこ・・・ですが」
コールはそれをいとも簡単によけた。
大男の体制が崩れる。
それを見計らいコールは剣を半分ほど抜き
再び鞘におさめた。
「あ!?」
おさめたはずだ。攻撃なんてせずに。
だが大男はうつぶせに倒れた。
地面には血が染み出していた。