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異世界でこの知識をどういかすか  作者: 麗良佳 新
王城拉致生活編
31/44

6 少女 くれあ

久々の1日2話更新です!

お楽しみください!!

「メリアル…これは…その…」

全裸の少女に覆い被さられた良明は

弁明に困っていた。

メリアルはふと壁に新たに描かれた模様を

見つける。(良明の撒き散らしたインクのせいで形は判別出来ないが…)

「まさかとは思いますがお客様が

召喚したのですか…?」

メリアルには珍しく少し驚きを見せながらも

そう良明に聞いた。

「どうやらそう見たい…」

良明は状況を話した。


〜数分後


「なるほど…適当に描いた魔法陣から

その少女が…それにしても残念です。

その魔法陣の形さえ覚えているのであれば

大発見でしたのに…」

メリアルは冷静さを取り戻しそうつぶやいた。

良明は魔法陣の存在を隠すことに決めていた。

昔読んだ本に大量の奴隷を強制的に戦争へ

参加させている王様の描写があったのをふと

思い出したためである。フリードはそういうことをしないと思うがこの魔法陣がそういうことに使われない保証はないと考えたからだ。

「まったく惜しいことをしたなぁ…」

取り繕いながらも良明は自分の膝にちょこんと

座っている白髪の少女を見下ろした。

メリアルがどこから借りてきたのだろう

そこそこ上等に見える服を着ている。

その少女は良明と目が合うと

「ごしゅじんさま」

そんなとんでもないことを言って笑った。


ーメリアル曰く召喚されたものは

召喚主に一生 使える運命らしい。

また召喚されたものは主人に使えることが

何よりも嬉しいらしく 捨てられることを

嫌がるらしい。

もとから捨てるつもりは無いが

この少女は一生 俺の支配下らしい。

「お客様。名前をつけてあげては?」

たしかにこれから付き合っていく奴に

名前が無いのはかわいそうだ。

良明は改めてその少女を見る。

その少女は小学生高学年ぐらいか

まだ顔立ちも幼い。ロリコンの趣味はない

良明だが この可愛さにはドキッとしてしまう。

「ごしゅじんさまぁ」

少女は先程から抱きついて離れない

「まんざらでもなさそうですねお客様。」

「いや!? 別に違うし…そうだ名前…

うーんなんというか髪も白いし目も水色

澄んでるってイメージが強いなぁ…

そうだclearを文字ってクレアにしよう。 」

「クレア…響きがいいですね。

私は好きですよその名前。」

メリアルにも名前は好評だったらしい。

俺はその少女ークレアと目を合わせ

「お前は今日からクレアだ!よろしくな」

そう言った。

クレアは澄んだ水色の瞳を点にしてしばらく

良明を見つめていたが

「くれあ!わたしはくれあ! くれあ!」

名前を気に入ったのか名前を繰り返しながら

ぴょんぴょんと跳ね出した。

なんというか非常に可愛らしい。

「お客様。気持ち悪い顔ですよ」

「………おまえはもうちょっと言葉を選べよ」

「選んだ結果これでした。」

「はぁーまったく…まぁいいや」

観念した良明はふとメリアルに聞きたいことが

あったことを思い出す。

メリアルが描いていたのが魔法陣だと

わかってから抱いた疑問である。

「なぁメリアル」

「どうしましたお客様」

「召喚ってさ結構 魔力使ったりしない?」

「えぇ普通にするなら相当の魔力を

使用することになるでしょう。」

「まじか…じゃあ俺の残り魔力って

結構やばいのか。どうやったら魔力って

回復できんの? なんかほら聖水的なのは?」

そう。良明はこの世界にきて魔力についての

知識が乏しいことに気がついたのだ。

これから魔法陣創作などをするとき

万一 とてつもない魔法の魔法陣を作って

魔力が尽きて死亡とかはごめんだ。

恐る恐る聞く形となったがメリアルは

「何言ってんですかお客様。魔法陣は

魔力なんて使いませんけど?」

そう少し呆れ顔で言うのであった。




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