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異世界でこの知識をどういかすか  作者: 麗良佳 新
王城拉致生活編
29/44

【特別編】異世界の織姫、彦星

バレンタインぶりの特別編です!!

ワプメインですね

これは良明が王城に拉致られた後のお話…

一人宿に戻ったワプは違和感を感じていた。

「何かやっぱり違うなぁ…」

ワプは辺りを見渡す。

宿はいつも通り埃もなく綺麗だし

テーブルや椅子の配置とかもいつもどうりだし

なんでこんなに変な感じなんだろう。

この違和感…侵入者とか?

ワプはそんなことはないと思いながらも

調理室 トイレ 各宿の部屋を確認する。

「うーん気のせいでしょうか…」

最後の部屋ーアキさんの部屋を閉めて…



…………………あ。


「アキさん。アキさんがいない!」


やっと違和感の招待に気づいたワプは

逆に今までなんで忘れてたのか疑問に思う。

「アキさんがいないだけでこんなに静かに

なるんですね…」

今考えてみれば良明が来る前は

客もほとんどいなかったから一人でいるのは

当たり前だったはずだ。はずなのに…

「アキさんが来てから毎日 誰かと

喋れてましたもんね…」

良明が来てからというものの

少しだが客が増え 注文も増えたためか

トムなども前より来る回数も増えた。

そんな日々が当たり前となっていたことに

気付かされた。

「やっぱりお客さんは来ませんね…

まぁ壁のこともあって大半の人が

逃げてますし…」

そんなことを呟きながら

買出しにでも行こうと再びドアに手をかける。

この時 たしかに食料庫の品は尽きていた。

買出しに行く理由はあった。

しかしワプはその事をあまり考えていなかった

本能的に家を出たのだ。

その理由が 家に一人でいることの寂しさ

だということをワプは気づいていないのだが…




~数十分後


「まさかトムがいないなんて…」

音球で反応しなかったからまさかとは

思ったが 外出しているようだった。

ワプはトムの店の少し離れたところにある

ちょっとした子店を尋ねることにした。

「あのー…」

「…!? あぁいらっしゃい。」

その店のお婆さんは居眠りをしていたようで

まだ 目が覚めきっていないようだ

ワプの場所を特定できていなかった。

その後少しして眠りが覚めたお婆さんは

ワプに何を買うかを聞いてくる。

「えっと…卵ありますか?」

「あぁ卵…え今なんて…?」

「いや 卵…」

「本当かい!よかった! 格安にするよ!」

「え?え? なんでですか?」

急にがっついてきたお婆さんに戸惑うワプ

「ほら 壁が壊れたじゃないか…私はここは

安全だと思って避難はしてないんだけどね

この辺りのみーんな逃げちゃったんだよ

おかげで品物は売れ残りっぱなしさ

野菜とかは魔法で冷凍させてあるけど

卵とかはそうもいかないのさ…

すぐに期限が来ちまうのさ 」

ため息をつきながらおばあさんはそう言う。

その姿をみてワプは本能的に言葉を発していた

「その…格安なら卵を全部買取りますよ」

「本当かい!? 」

「えぇうちのメニューに沢山卵が

いるものがあるので!」

「ありがとう。喜んで格安にするよ!!」

お婆さんは袋いっぱいに卵を詰め込んで

通常この量の卵にかかる値段の半額以下で

売ってくれた。


家に戻ると再び寂しさがこみ上げてくるものと

思っていたワプだったが…

「手紙? あ アキさんから…!」

窓から入ってきたのだろう布の切れ端には

良明から 今の状態といつぐらいに帰れるかが

細々と書いてあった。

もちろんひらがなで…

手紙ならぬ手布ごしだが

ワプは久々に良明と会話できた気がした。

別れてから半日も経っていないのだが

「まったくアキさんったら

そっちの方が大変なのに…ふふっ」

気づけばワプの頬は緩んでいた。

「まぁこっちのことも伝えないと!

今日買った卵をプリンにしてお客さんに

全部売ったらびっくりするだろうな

アキさん…」

さっきまでの寂しさはどこへやら

気づけば鼻歌を歌って返信を書いていた。

「ええっとまず ちゃんと手紙を見たことと

宿の経営を頑張ること! あと卵のことを

かいて……………あっ 」

急に進んでいた筆が止まるワプ。

「これはなんか…変な感じなんじゃあ」

そう言ってワプは最後に書いていた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

はやくかえってきてほしいです

さびしいですもん

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

という部分を風魔法で切り取りゴミ箱へ捨てた



返信をとりあえず城に向けて風で

飛ばした後 ワプはベランダに出た。

気づけばもう夜になっていたことに驚きながら

ワプは様々な色の星々を見つめる。

「そういえばなんで星は

浮いたままなんでしょう…

魔法でもかかってるのでしょうか…」

ふとそんなことを思った。

「ねぇアキさーそうかいないんですもんね…

じゃあ帰ってきたら聞いてみようかな…」

夜風が冷たかったので宿の中に戻ろうとした

その時。

「あっ! 流れ星…」


夜空を一筋の光がかけていく。


「流れ星も…なんで落ちてこないんでしょう

うぅんわかんないことばっか…」

ワプは自分の無知さを改めて認識しながらも


「あぁはやく帰ってこないかな…」


帰らぬ彼のことを第一に考えていた。








お楽しみいただけましたか?

本編のほうもよろしくお願いします!

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