4 何気ない2日目の朝
お久しぶりです!
今週から更新ペースもどしていきます!
朝…いや昼は過ぎただろうか
城の天井の窓から指す太陽を半目で見ながら
ふと自分が今まで寝ていたんだということを
思い出す。
…えっといつ寝ついたんだっけ?
ふとそんなことを思う。
たしかフリードと話してその後…
「…起きたなら下りて欲しいのですが」
「〜!?」
突然 自分の胸の上の方から声がした。
振り返り声の主がメリアルだということを
確認すーーーーーーーーは?
「おわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「やかましいです。お客様。」
今やっと自分がメリアルにお姫様抱っこを
されているのに気がついた。
「…えっとなんでこうなったのメリアルさん…」
「お客様はウルガルド様とお会いして
その…ウルガルド様をずっと見つめられていて
そしたらなんか『ふわぁ』とか変な声だして
そのまま夢の中でダイブなされたのです。」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「やかましいです。お客様。」
ちょっとthe強キャラみたいなのが出たからって
感動して意識失ってそのまま寝るとかアホか俺。
なんだろうこのタイプの羞恥ははじめてだ…
「そろそろ降りてくださいお客様。」
「おうわかったごめんな…ってか
床にでも運んでてくれたらよかったのー
自分の左腕がずっとメリアルの
胴をずっとホールドしてたことを確認した。
メリアルはしびれを切らしたのか良明を
空中に放り出す。
「痛てぇ!」
「お客様を6時間近く抱えていた私の方が
体は痛いですよお客様。」
「いやまぁ…たしかに…ごめん」
「タメ口ですむとでもお客様」
「…本当にごめんなさい。申し訳ない…」
「高くつきますよお客様。」
「いや今の許す流れだろ!?」
顔を顰めながらこちらをメリアルが見つめる。
やっぱり顔は綺麗なんだけどなぁ…
性格きついんだよなぁ…
そんなふうに思っていると
「おぉ小僧じゃないか昨晩の」
向かいの角から曲がってきたのだろう。
ウルガルドがそんなことを言いながら
こちらへ向かってきた。
「『ふわぁ』ですねお客様。」
「やめてくださいお願いします…」
「小僧。大丈夫か?」
「まぁ…寝ただけなので…はい…」
「ふっ まぁ驚いたよ。初対面で倒れられたのは
初めての経験だった。」
「なんかすいません…」
「まぁ気にするな。ところで小僧名前は?
この城では 見ない顔だが…」
「あぁ良明といいます…
フリード王と話があって」
「ほう国王に呼ばれたのか珍しいな」
「いやぁ大したことじゃないですよ」
そんなことを言う良明の体の隅々を
ウルガルドは一通り見渡す。
そして1つの結論を見出したらしい。
俺の方に向き直るとー
「兵士推薦か?」
「いや全然違うんですけど…」
「!?」
なんかめっちゃ驚いてんだけど…
「お…僕の何処が 戦闘向きなんですか?」
「いや だって…ん?…あれ気のせいか…
すまない老人の戯言だ。」
そう言い残し軽く手を振るとウルガルドは
去っていった。
………変なの
「なあメリアル」
「はいお客様」
「ウルガルドさんって人を見る目ない感じ?」
「そのようなことはないと思いますが…」
「ふーん。」
その後
メリアルに朝食兼昼食を食べるよう言われた。
メリアルが食事を配膳してくれるらしいので
とりあえず部屋に戻るとするか。
メリアルと別れUターンしようとしたその時
窓の外から紙切れが入ってきた
え? 紙切れ?
とりあえず床に落ちたそれを拾って合点。
ワプからの返信だった。
部屋に戻りながら俺は読む
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はいけい あきさん
おてがみよみましたよおお
すうじつでかえってくるんですね
わかりました
ちょっとおみせのけいえいがしんぱいですが
なんとかしていこうとおもいます
そういえばかべのことがあってから
ひなんするひとがおおかったからか
ぶっかがさがったんですよぉぉ
けっこうたまごをかいだぬましたぁ
これであきさんがいないあいだにもうけときます
ぶじのかえりまってます
わぷより
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いやワプさん『めと『ぬ』を間違ってる…
そんなとこも可愛いなぁ…
しみじみとそんなことを思いながら
少し宿屋に帰りたいと思った良明だった。
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