3 2人の『最強』
お久しぶりです
これから更新ペース戻していきます!
何卒これからもお願いします!
ー良明が幻想という名の「ユメ」の世界から
夢の世界へとうつった頃
「やっぱし出てきやがったか」
「魔王のペット『ガーゴイル』は群れで
行動しますからね。しかもウルガルド殿が
倒したのは…どうやら
その群れのボスだったみたいですね」
「仇討ちにこんだけ駆けつけてるもんな」
二人は王城を囲うその数十体のガーゴイルを
見つめながら言った。
「てか 援軍は? 他にもいるだろストロン」
「ウルガルド殿の責任なので
誰も駆けつけませんよ?」
「まじかー」
気だるげなウルガルドだがその背後
ー王城の広いバルコニーには既に
数体の切り捨てられた
ガーゴイルの死体があった。
これは今までの会話の最中に襲ってきたものを
返り討ちにされたヤツらである。
「そろそろまとまってきますよ」
「そうだなーじゃあコールは裏の方頼んだ
正面は俺がやるよ。」
「了解です。」
そう言ってコールがウルガルドの隣から
消えた刹那 五体のガーゴイルが
緑色の炎を口から放射する。
その全てを焼き付くさんとする緑炎を
ウルガルドは剣を振ることで得る風圧で
難なく回避した。
「おいおいそんな炎じゃ狼一匹焼けねぇぞ」
ウルガルドは跳躍し五体の内一番近くにいた
ガーゴイルの首を跳ねる。
そして地面に落ち始めるその死骸を
足場とし次のガーゴイルへと向かう
このようにして数秒の間に五体を瞬殺した。
ウルガルドが難なく倒しているガーゴイルだが
実際は年間数千の被害者を出す
S級の危険モンスターである。
その体は並大抵の魔法や物理攻撃では
歯が立たないほど頑丈で
彼等の吐く緑炎は赤い炎とは
比べ物にならない熱さで周囲のものを
焼き尽くすことで有名である。
そして一番厄介とされるのは彼等の
ー「賢さ」である。
「うおっ」
ガーゴイルを切っては踏み台にしていた
ウルガルドだが残ったガーゴイルが
一斉にウルガルドから距離をとる。
空中に投げ出されたウルガルドは
自由落下を開始。
それと同時に多数の方向から
ウルガルドにむかい緑炎を発射
これを剣の風圧で回避しようとするが
「空中じゃ踏み込みが効かねぇから
威力が足りねぇなぁ」
そのままウルガルドは
完全に消えきれてない緑炎に身を焼かれた
体毛は一瞬で灰となり身体は炭人形とかす
ーはずだった。それはウルガルドが
ただの狼だった場合に起こりうることだ。
「流石に魔王のペットと言われるだけあるな
狼一匹余裕で倒せるってわけか。」
身を焦がしていたはずの緑炎は
その声と同時に生じた風圧で簡単に消される
「お前らが相手したのは狼じゃねぇ
狼の姿した『龍』だよ。」
緑炎を一瞬で消した風圧を生み出した
原因である大きな翼で羽ばたくウルガルドは
身体を硬く分厚い翡翠色の鱗を纏い
両耳の間には鋭い角を二本生やしている。
そう。龍そのものとなっていた。
「臆病なヤツらめ…さて反撃としますか」
翼を思いっきり羽ばたかせた
ウルガルドは群れの残りに向かって
一直線に飛び立つ。
「オラオラァァ!!」
一匹の首を跳ねるだけの斬撃だが
その風圧により周りの数体も同時に切り捨てる
ガーゴイルも反撃に緑炎を発射するも
ウルガルドに届く前には既に消滅する。
「なにがA級モンスターだアホか大して
ミニドラゴンと変わんねーじゃねーか」
向かってきた一匹の羽を切り捨てながら
そう呟くウルガルド。
これが王国の『単体』での『最強』である。
また『最強』は人々からこう呼ばれる。
ー『龍騎士 ウルガルド』と。
ほんのの数十分でウルガルド側
ー城の表門周辺のガーゴイルは全滅した。
「さてさて裏の方はどうだ?」
龍化を解き 狼人ともどったウルガルドは
バルコニーから器用に城の屋根に飛び移り
コールのいる城の裏側の方へと向かう。
「なんだ。終わってたのか」
「えぇ全くおかしなもんですよ 自滅なんて」
ウルガルドとは反対の方のバルコニーに
腰をかけているコールは
そんなことを言いながら
自らの出した緑炎に身体を焼かれる
ガーゴイルの群れを見ていた。
「…お前のスキルって卑怯だよな」
「ウルガルド殿に言われたらおしまいですね」
「それもそうだなお互い様だ」
「ですね…ところでこの死体の処理は
僕はしませんよ?ウルガルド殿一任で」
「マジで? お前ならちょちょいて終わるだろ」
「残念ながらこの後仕事に向かわねば
ならないので」
「えぇ。めんどくさい」
「もとはウルガルド殿の失敗ですよ」
「まじかぁ老体にしみるわー」
「老体でその強さは異常ですね」
「「ははっ」」
そう言って月の下
単体『最強』と『最強』の兵団の団員は
笑いあった。




