21 幕間 :半年以内で錆る壁
お久しぶりです!
Twitterで深夜とかいってたけど
思ったより早くできました!いやよかった!
それはともかく…この話も含めて
二話分を1章幕間とさせていただきます!
森龍を倒した良明は新たな謎を抱えることに?
「ん〜っ…!?」
目を覚ますと目の前に顔があった。
顔立ちの整ったまだ幼さを残した
薄い茶髪の猫耳美少女の顔…ってワプじゃねえか
「ワプ? ワプさん?顔近くない?」
「アキさん! よかった!よかったぁぁ…」
そういって微笑むワプの目には涙が…
「いや、なんで こんな感動的な感じに?」
そうだ俺はたしか瞬きしたら森龍の体内にいて…
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………あっ 気絶したのか。
「気絶してたのか。」
「はい。もうっ心配したんですよ!
永遠に気絶したままなのかと…」
「確かに植物状態は笑えない…
焦るのもわかるわ…」
「全くですよ!あやうく これじゃまた店が…」
そこかい。
「で 今どんな状況?」
「あぁそれです! 今はですね!
国王様の呼びかけで援軍…といっても
街の人が多いですが再び湧き出した
モンスターと交戦してます。ちなみに
結構 余裕の優勢です!」
まぁこの街の人のレベルおかしいからな
Lv50オーバーの宿娘とかいるぐらいだし…
「あっじゃあフリードさんたちも
戦ってんのか? こんなことしてる場合じゃー」
「あっ兄ちゃんおきた? よかったねぇ」
「無事で何よりだ。」
「あれっ? なん…どうしてここに?」
「どうしてって 俺らが出る幕もないんだ
この街の人 なかなか強いんだよね」
いや知ってるけどそこまで?
「森龍を倒したことで街の人の援軍の量が
以前の倍ほどになってな。」
なるほど…多分いま『エコー』で
俺が驚いてんのきずいたんだな…便利だな
「多分いま『エコー』で
君が驚いているのにきずいたのか…便利だな。
と思ったか?」
そうフリードが笑いながら…
いや笑えねぇよ ここまでくると怖いわ
「ところで ソルドーさ、様」
「敬語じゃなくてもいいよ?」
「ソルドー。」
「遠慮ないねぇ兄ちゃん」
「ソルドー様?」
「いやソルドーでいいから」
「あぁ進まない!! ソルドー!
俺が森龍の口の中に自殺ダイブした時
…なんかしたろ?」
「ありゃりゃ 分かったかー」
文字どおり「あちゃー」みたいな
顔をするソルドー。
「バレたら仕方ないなぁ まぁこれはもともと
作戦だったんだけどね ちょーっと君と体を
入れ替えさせて貰ったんだよ」
「体を? スキルってことでいいのか?」
「まぁくわしくは体が変わったんじゃないけど
そう! 俺のスキル『スイッチ・ハート』でね」
「「『スイッチ・ハート』?」?」
俺はと同時にワプも疑問の声を発する。
「そうさ このスキルはね指定の相手と
自分のハートを入れ替えることが出来るんだよ」
「「ハート?」」
再び重なる疑問の声。
「ハートって 心のことか?」
「まぁそだねー」
心を入れ替える能力 確かにこの能力なら
秒で自分の位置が変わったことに納得がいく
あの時 自分を見つめていた俺は
ソルドーの体だったってことか
てか その能力なら…
「その力なら 永久に生き続けれるんじゃ?」
そう 死ぬ直前に心ー意識を変えれば
体は死ぬが 自分が死んだことにはならない
それを繰り返せば老いて死ぬことはない。
「いや? そりゃあ無理だよ」
ソルドーは即答した。
「え?」
良明は先程の自論をソルドーに伝えた。
「まぁ確かにそれなら出来るねー
でも言ったじゃん ハートを変えるって」
「だからハートって心ー意識だろ?」
「まぁそうなんだけど もうひとつ」
「もうひとつ?」
もうひとつとはどういうことだろう
そう考えていると…
「そのもうひとつのハートって
心臓のことですか?」
ワプが手を挙げてソルドーに質問する。
ハート、心臓、Heart! なるほど
「そのとおり! 意識変える時は同時に
心臓も変えることになるんだよ
だから寿命はくるんだ! 他にもこの力の
発動条件は面倒くさくて 簡単に言うと
指定した人のハートビート まぁ心拍数の高さで
成功確率が左右するんだ」
「じゃあ俺に作戦を言わなかったのはー」
「そう! このスキルや作戦を兄ちゃんが
知ったら少しは安心の気持ちが生まれるからね
少しでも心拍数が高い方が
成功するからってことー」
「まじでかァァ」
「ちなみに森龍の口に入る君の
心拍数は1分間に200ぐらいだったよ」
フリードが笑って返す。
いや笑えねぇけど
「話を変えていいですか? 国王様
あの…この壁はいつ塞がるのでしょう」
ワプは心配そうにそう尋ねる
宿のこともあるのだろう。
「うむ。すくなくともあと二日は
かかるであろう。モンスター侵入の
心配はないに等しいが…」
「あのーこの崩れた壁ってどのくらい前に
作られたんですか? どのぐらいしたら
こんなサビるのかなって思って…」
「壁ができたのは数百年前だが…
定期的に鉄は塗り替えているんだ
まぁサビの上からなんだが…
それでも 半年も経っていないと思うぞ?」
「え?」
今のフリードの言葉に疑問を思ったのは
異世界からきた自分だけだった。
仮にサビの上から鉄を塗り替えたとしても
てか塗り替えたって表現も謎だが…
1番の問題はこんな真っ茶色に
ー完璧に酸化されるのに半年しか経っていない?
おかしいだろ!? 酸化は常温下では
非常にゆっくり行われるはずだ。
「何かおかしいのか?」
フリードが尋ねる。
「いやおかしいですよ。」
俺は答える。 この問題は解決する
必要がある。じゃないとまたいつ
壁が壊れるかわかったもんじゃない。
良明は壁付近に一目散に駆け出した。
この下をちょーっとスライドしたら
評価欄があると思うんですが
良い作品にしていきたいので
ポイントや感想をいただけるとうれしいです!
ちなみに次回も一週間以内に
更新します!