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異世界でこの知識をどういかすか  作者: 麗良佳 新
長すぎる平穏の日々までの道編
14/44

【特別編】2がつ14にち

バレンタイン特別編です!

はじめてのワプ視点でかいてみました!

これは良明が紙作りを始める少し前の話。


「アキさん!聞いてますか?」

「んがぁ!? すまん寝てた…」

「全くもう 質問聞いてませんでしたね!?」

「ごめんごめん。どこがわからないの?」

現在深夜の3時をまわったところだ。

「質問ですが 授業のことではなくてですね、

その…店を繁盛させるためにも

何かいいアイデアはないですか?」

そう。プリンで収入は増えたものの

まだ黒字と割り切るまでには程遠い。

「うーん。メニュー案はないけど

俺らの国じゃ定期的に国ぐるみでの

イベントがあったなぁ。みんなそれに向けて

ってかそれのためだけに金を使うんだよ。」

なんという魅惑的なアイデアでしょう。

それがあったら定期的に収入が増える時期が

出来るじゃないですかっ。

私は顔をアキさんに近づけ半ば必死に

そのイベントというもののことを聞いた。

イベントはどうやらいろいろあるわけで

今から一番近いものは『バレンタインデー』と

言うものらしくその日は

なんでもその日には普段お世話になっていたり

自分の好きだったりする人にチョコレートを

プレゼントするという行事らしい。

私はトムを急ぎ呼び出し、その事を

この街全体に広めていくよう話し合った。

急いでいたのはその『バレンタインデー』が

どうやらあと6日で来てしまうからだ。

少しでも収入を増やすため私は

そのバレンタインデーに向けての

メニューをアキさんと考えることに。


しかし私、ワプの本題はこれではない。

私の一番の目的はズバリ

日頃お世話になっているアキさんに

サプライズでチョコを渡すこと!

アキさん バレンタインの話の時

天上を見ながら 「結局 あっちじゃ

かーさんぐらいからしか貰えなかったな…」

とか言ってため息ついてたし…

そんなことを思い出しながら

さっき買ってきたチョコレート(多め)を

袋から取り出す。アキさんは

今寝てるはず、今のうちに

どんなのにするか考えないと。

私が買ってきたチョコレートを

一通り眺めていたら

「おっワプ! 張り切ってんな!

時間は予定より早いけどワプがやる気なら

もう始めようか!!」

…あれれ?

「アキさん寝てたはずでは?」

「んー寝ようとしたんだけどね

ほら昼過ぎにワプがコーヒーいれて

くれたじゃん? それがきいてさぁ眠気が

ふっとんだんだよねー」

「な、なるほど。そうでしたか。

取り敢えず バレンタイン特別メニューを

考えましょう!」

私はそんなことを言いながら

心ではしまったと猛反省。

メニュー作りは

早く始めたから早く終わると思いきや

アキさんが少しでもいいものをと

お店のためにいろいろ考えてくれて

予定の時刻すら過ぎてしまうという

まさかの結果に。

(ちなみにメニューはホットチョコレート、

チョコレートケーキ、あとアキさんが

教えてくれたチョコレートフォンデュを

メニューに追加することに。)

この日は作業の時間はとれず仕方なく

布団の中でどんなチョコにするかを

考えることとなりました。

明日こそはある程度準備しないと

そう思い床についたんですが…


ーバレンタインまで残り一日。


これはまずいことになりました。

予想外に予想外なことが

多々重なり時間が全く取れず

5日が経過してしまいました。

(例に上げると 珍しくここ数日

お客さんが多めで、しかも

宿泊希望者も多かったため宿の

仕事に手一杯でほぼ1日中仕事三昧だったことや

なんとか出来た空き時間に限って

アキさんが宿の中を徘徊しているなど)

今日の業務が終わったのも夜8時。

ちなみに今は午後11時です。

流石にアキさんも寝たのではと思っていると

やはり…

「ワプ! 手伝えることあるか?」

「いえ。大丈夫です!

アキさんもそろそろ寝た方がいいのでは?

体にわるいですよ?」

「いつも深夜まで俺を起こして

勉強するお前がいうか?」

うっ…たしかに。

「今日 トムになんか新商品がでたから

試してみろって言われて

その液体を飲んだんだけど どうも

エナジードリンクだったみたいなんだよね。」

トムにアキさんを実験台にするのを

やめさせないとなと思いながらも

私の心の中はどうしようという

言葉でいっぱいになっていました。

もうこれは仕方ない。

ごめんなさいアキさん。

「タイミングの悪いアキさんが

いけないんですよ…」

そう小言を私はつぶやき…

「え?ワプどうしたの?大丈ー」





ーバレンタイン当日。

「おはようございます。アキさんこれどうぞ。」

「おはよう。ってええ!?チョコ。いいの?」

「もちのろんです。

日頃お世話になってますから。」

「本当に!?ありがとう!

…ってえ なんか頭痛いんだよね

記憶が昨日の夜からとんでるんだけど

なんか知らない?」

ぎくっ。

「き 昨日アキさん私の元に来て

少し話していたら急に倒れたんですよ?

頭から。はい頭から。なんかトムの

新商品とか言ってましたよね。

それじゃないですか?」

「! それだよ。たぶん。いや絶対。

あの商品はダメだって言いにいかないとな。」

そんなことを言いながら袋を開けて

チョコをついばむアキさん。

「おっ美味しい!マジで嬉しいありがと!」

私は笑顔を返しましたが

心では頭を思いっきり叩いて気絶させたことを

ものすごく猛反省していました。

ちなみに街ぐるみのバレンタインデーは

街の人の興味を引くことに成功し

私の宿も含め 沢山の店にプラスの

効果があったそうです。

本編の更新は

今週中にはしようと思います。

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